Рет қаралды 52,263
子どもたちの夏休み、海水浴シーズン真っ只中ですが、悲しい事故も後を絶ちません。そんな海の安全を守ろうと活動するライフセーバーの1日に密着しました。
取材中、あわや大惨事になるところだったケースもありました。
8月5日土曜日のいわき市の薄磯海水浴場は、夏休み中の週末とあって大にぎわいです。
■遊泳客
「楽しいです。うちよりはね、もう最高」
「大体毎年来るんですけど、やっぱり子どもと遊ぶの楽しいですね」
一方で、心配の声も…
■遊泳客
「波に飲まれたりとかすると危ないので、目が離せないですね」
「事故もあるから、気をつけないといけないなと思って」
そんな海の事故を防ぎ、海の安全を守ろうと活動するライフセーバーに密着しました。
午前8時半に海に入っていくのは齊藤勝茂さん(34)です。
普段は救急救命士をしていて、休日にボランティアでライフセーバーをしています。
潮の流れや波の高さなどを丁寧に調べた齊藤さん。
■齊藤勝茂さん
「朝、海に入ったんですけども、やっぱり右から左に流れる潮の流れが強いので、最終的に左の方に、カレント離岸流ができて、そこから(沖)に流されてしまうことがあるので注意してやっていきましょう」
カレントとは、ビーチから沖へに向かう危険な潮の流れで、注意点を仲間と共有します。
午前9時半に午後4時までの業務スタートしました。
齊藤さん、まずは遊泳客1人1人に声をかけます。
■齋藤さん
「いま潮が引いてるんですよ。もっと引くと波が巻き波になって、叩きつけられたりすると、けがしやすくなるので、事前にそうなるから胸ぐらいの高さで遊んでくださいねという声かけと、小さいお子さんとか目を離さないようにしてくださいという声かけをしています」
齊藤さんがライフセーバーになったのは大学1年生の時で、忘れる事のない苦い記憶があります。
■齊藤勝茂さん
「ライフセービングを始めて2年目の年、お酒飲んだ人が海でボデイボードやっていて、地面に叩きつけられて溺れてしまって心肺停止状態でした。悲しい思いをする家族とかが1人でも少なくなってくれればと思って、微力ながら尽力しています」
午後1時半、子どもたちが集まってきました。安全教室です。
溺れた場合などに、片手を大きく左右に振るのがライフセーバーに助けを求めるサイン。こうしたことを伝えるのもライフセーバーの役割です。
■教室に参加した家族
「子どもたちが溺れた時に、どうやったらいいのかがわかるので、とても参考になりました」
午後2時過ぎ、業務が終盤に差し掛かったその時でした。
齊藤さん厳しい表情で海を見つめます。視線の先には遊泳エリアの黄色のブイを越えた親子の姿がありました。お父さんがバタ足をして浜に戻ろうとするも前に進みません。潮で沖に流され戻れなくなっていました。
「危ない!」すると、齊藤さんが海に飛び込み、親子に向かって一直線!30秒かからずに2人の元へたどり着き、無事救助することができました。
■齊藤勝茂さん
「流されちゃった浮き輪の人たちが戻ってこられなくなったので、つかんでもらって戻してきました」
■救助されたお父さん
「流れが強かったですね。あぶないので助けてサインをだしました。すぐそばにいると心強いですね」
朝、海の状況を確認し危険を予測していた齊藤さんだからこそできた、迅速な救助活動です。
■齊藤勝茂さん
「溺れる前に、予防することが大切です。安全を確保した上で、楽しんでもらえるように」
楽しい思い出が一瞬で失われかねない海の事故。誰も悲しい思いをしないために、齊藤さんたちライフセーバーは海の安全を守り続けます。
<記事はこちら>
www.fct.co.jp/news/area_news_...