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名古屋市で28日、ウクライナから避難した人が、この地方に住む人とともにウクライナの家庭料理を作る交流会が行われました。参加した避難者からは、今後、必要な支援についての考えが聞かれました。
「戦争を止めよう!ウクライナに平和を!」
29日(日)、名古屋・栄でウクライナの反戦デモが行われました。集会では、日本に避難しているウクライナ人たちが祖国の様子や、自身の体験を切実に語りました。
「爆撃を受けて一緒に避難した近所の子たちが『僕たちは生きてる?死んでいる?』と叫んでいた」(避難してきた女性)
愛知県に住む友達の家族を頼って避難している女性は。
「日本語を学び、仕事と住居を見つけて、ウクライナにいる母親と妹を呼びたい」(イロナさん)
日本ウクライナ文化協会の川口リュドミラさんたちは、この地方に避難をしているウクライナの人たちの生活支援を続けています。
「前(将来)は何も見えない。これからどうなるか分からないから、トラウマを治さないとやる気が出てこない人もいる。心のケアをしてから日本語の勉強を始めて、仕事始める、探す。順番が大事ですね」(日本ウクライナ文化協会 川口リュドミラ理事長)
避難者や日本在住のウクライナ人が料理教室で交流
愛知県内に避難してきた人への支援の一環で、ある交流が行われました。
28日(土)、名古屋市内で開かれた料理教室。外国人との交流を続けてきた「愛知インバウンド協会」が企画し、避難者や日本在住のウクライナ人らが参加しました。
「支援しなくてはいけないよね、と。しかし、何をしたらいいか分からない。じゃあ実際にウクライナの方に聞いてみるのが一番いいだろうと」(愛知インバウンド協会 粟津啓介代表理事)
メニューは、ウクライナの家庭の味「ボルシチ」。それと、鶏のささみを使った「キーウカツレツ」です。
レシピは、日本ウクライナ文化協会がこれまでウクライナ料理を伝えてきた経験を生かして用意しました。ウクライナ発祥のボルシチは、赤い野菜のビーツを使うのが特徴のひとつです。
「西ウクライナ料理では生なんですってビーツが。だから、おいしいもの食べさせたいって」(日本人の参加者)
「ボルシチを作るのが大好きです」(避難してきたマリアさん)
「仕事で作っていました。50年!」(避難してきたガリナさん)
避難者たちの思い「支援に頼らず自立したい」
参加者は思い思いの食材や調味料を持ってきたため、同じレシピでも少しずつ違った「家庭の味」がテーブルに並びました。
「お母さんたちは、自分のレシピで出したい。おいしく作りたいから、パプリカも生ビーツを探して買っている。とってもかわいい。でも嬉しかった」(川口リュドミラさん)
「野菜もすごくたっぷりでヘルシーです」(参加した日本人女性)
「これは食べてもらわないと」(参加した日本人男性)
避難者のバレンティーナさんは、日本に住むお孫さんと参加しました。
「祖母は楽しいって言っています。普段から結構作ってくれています。お母さんとおばあちゃんとで仲良く作ってて」(バレンティーナさんの孫 レイナさん)
この機会に愛知インバウンド協会は、避難者に必要な支援について意見を聞きました。
「仕事をするために日本語を勉強しています」(ミオナさん)
「ウクライナ人は、人から支援を受けるのは嬉しいけどちょっと辛い。自分でもがんばりたい」(川口リュドミラさん)
「支援に頼らず自立したい」「家族や祖国を助ける力になりたい」という思いが強いようです。
「我々が意識していないような所で困っていることがよくわかりました。仕事を探すことも非常に重要な支援だと思います」(粟津啓介代表理事)
ウクライナ人を31年前から支援してきたNPO法人 支援金で現地に治療薬を届ける
一方、東海地方からウクライナへの支援も続いています。NPO法人「チェルノブイリ救援・中部」。1986年に起きたチョルノービリでの原発事故で被害を受けたウクライナの人々を、31年前から支援しています。
「我々が支援してきたチョルノービリの被災地の人たちが、ずっと放射能の被害で苦しんできたのに、戦争の影響でまた酷い目に遭っている。そういう人たちも支援しなければということで、急遽ウクライナ支援を始めました」(NPO法人「チェルノブイリ救援・中部」 河田昌東理事)
NPOでは、一般の人などからの支援金を募っています。必要な物資を購入するための金額が集まったところで、支援金は交流のあるドイツの団体に送られ、代わりに物資を購入してもらいます。購入されるのは医療機器や医薬品などが主だといいます。
「抗生物質、鎮痛剤、慢性病の薬などが必要。私も聞いてびっくりしたんですが、戦争地域から避難してきた子どもたちが精神的なストレスでPTSDになった。その子どもたちの治療薬も必要だということで送っています」(河田昌東理事)
ドイツの団体からポーランドを通じてウクライナの医療機関などへ届けられます。これまでに2度、支援が完了しています。第3弾はすでに送金済みで、今週末までには物資の受け渡しが行われるそうです。
福島県の幼稚園からのメッセージカードもウクライナへ
支援するのは物資だけではありません。
「福島県の南相馬市の青葉幼稚園の子どもたちとお母さんたちが、メッセージカードを送ってくれた」(河田昌東理事)
「チェルノブイリ救援・中部」は原発事故に絡んで、福島県への支援も行っています。交流のある福島県の幼稚園からウクライナの人々へのメッセージが届き、今週中にも現地へ送る予定です。
「一刻も早く戦争を終わらせてほしいというメッセージを周りに広めていくのが大事。いろいろな形で自分のできることをやってもらいたいと思う」(河田昌東さん)
(5月30日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)