【池ノ平小屋管理日記 Vol.16】奥劔池ノ平小屋　小黒部鉱山坑道調査　日本屈指のモリブデン鉱山跡の記録！【Kokurobe Mine, Japan】【北アルプス・剱岳】

Рет қаралды 8,100

2 жыл бұрын

今から109年前の1914年。
池ノ平山（旧西仙人山）の東面でモリブデン鉱石の採掘が始まりました。
戦中、戦後の需要拡大により、一時は国内生産量の76％を採掘していた小黒部鉱山ですが、標高2,000mを超える場所での採掘は困難が多く、街への搬出も大変であったことから、需要が低下すると間もなく閉山となりました。
敗戦により小黒部鉱山の資料はすべてGHQに没収されてしまったらしく、当時の写真や資料は殆ど残っていません。
今後、落盤や落石などによって坑口が閉ざされてしまう可能性も考えられる為、池ノ平小屋では坑道内部の様子を定期的に記録し、保存する取り組みを行っています。
鉱石を採りつくして閉山した訳ではない為、坑道内にはいまだに鉱脈と思われる岩盤が点在しています。
坑道は記録に残っていない短いものや、まだ突き当りまで行けていないほど奥深いものもあり、まだまだ解明できていない事が多いです。
坑道の入口は落石や滑落の危険があり、ヘルメットや登攀具など、しっかりした準備が無ければ近付けない場所にあることが多い為、案内したりすることは出来ないのですが、比較的安全にアクセスできる場所にある坑道も有りますので、興味のある方は小屋でお尋ねいただければと思います。
池ノ平小屋がある場所は小黒部鉱山時代の事務所や飯場だった場所で、敷地内にはモリブデンのカケラが多数落ちています。
モリブデンは融点がとても高く、とても錆びにくい特徴を持つレアアースです。
小屋の周りには100年たった今でもキラキラと光った状態で落ちているモリブデンのカケラを多く見ることが出来ます。
池ノ平小屋を訪れた際は景色を眺めるだけではなく、足元にも目を向けて、鉱山の歴史にも思いを傾けていただけたらと思います。
【池ノ平小屋モンロー会　賛助会員絶賛募集中！！】
池ノ平小屋の運営をボランティアでサポートしている”モンロー会”の活動にご賛同いただける方は、是非賛助会員にご登録をご検討ください！
sites.google.com/view/ikenota...
撮影年：2021年
池ノ平小屋公式ホームページ：ikenotairagoya.amebaownd.com/
公式Facebook： / %e5%a5%a5%e5%8a%94-%e6...
公式instagram： / ikenotairagoya
#池ノ平小屋管理日記
#剱岳
#奥劔
#裏剱
#小黒部鉱山
#鉱山跡
#旧鉱山道
#池ノ平山
#モリブデン
#坑道
#池ノ平小屋
#山小屋
#北アルプス
#登山

Пікірлер: 11

@serowtw Жыл бұрын

初めまして、興味深く拝見しました。 16:25に出てきた「日本電力株式會社」は戦前の電力会社で、黒部峡谷の電源開発をした会社です。日電歩道、黒部峡谷鉄道、上部軌道（高熱隧道）、戦前に建設されたダムや発電所も、日本電力株式會社が建設しました。こんな凄い場所に鉱山があったことは知りませんでしたが、この鉱山にも日本電力が関わっていたんでしょうかね。

@izshunyokowv6552 Жыл бұрын

ご視聴いただき有難うございます。日本電力が作った機械を使用していたのか、実際に日本電力がこの地で電力供給を行っていたのか、全く分かっていないのですが、凄まじい重さの物をこの場所までどうやって運んだの・・・本当に謎だらけで興味深いです。

@serowtw Жыл бұрын

@@izshunyokowv6552 返信ありがとうございます😊 登山とは関係ないチャンネル（バイク動画を投稿しています）からのコメントで、驚かれたかもしれませんね。 31年前に剱岳に登った後、剱沢を下り、二股から尾根経由で→仙人池→阿曽原（幕営）→欅平に下りました。当初は北股経由で池の平も考えましたが、雪渓の状態が悪く諦めました。今はほとんど山に登っていないのですが、黒部峡谷周辺や剱岳は好きなエリアです。この動画、興味深い映像で思わずコメントしてしまいました。本当にあんな重量物、どうやって運んだんでしょうね？

@edamoko 2 жыл бұрын

貴重な映像ありがとうございます。愛媛の別子銅山でも思ったのですが、かつて人間の営みがあったことを想像しながら山歩きできるのは浪漫があって素晴らしいです。タンクや車輪が運び込まれたということは、峡谷と平野を繋ぐ滑車のようなものがあったのでしょうか・・・誰が資金を出していたのでしょう？別子銅山は住友財閥でしたが、富山は一体？！立山町出身なので細かく地理がわかるので興味がさらに湧いて楽しいです！

@izshunyokowv6552 2 жыл бұрын

ご視聴いただき有難う御座います。小黒部鉱山に財閥が関わっていたという記録は確認できていません。国産飛行機を作っていた岸一太が経営していたという記録は残っています。鉱山が開かれたのは第一次大戦～第二次大戦中という事で、軍事需要があったことは間違いなく、そう考えると国の資金援助があったのではないかと想像しています。全くの自然の中を歩く事も魅力的ではありますが、かつての繁栄の様子を想像しながら歩くというのも、とても魅力があっていいですね。

@azumingt 2 жыл бұрын

貴重な映像、ご苦労様です。しかし、あの巨大な鉄の車輪やタンクなど、どうやってここまで運んだのでしょう。人力ではこんだとすれば、どんな工夫があったのでしょうか。小黒部谷へねえ。２つめの不明な文字、「欅」と読めるような気がします。欅平では？

@izshunyokowv6552 2 жыл бұрын

大きさや鉄の厚さなどから考えて、一人や二人で持ち上げられる重量ではないような気がします。当時はまだヘリコプターもない時代なので、まだ雪がある季節に航空機で落下させたのかな？なんて想像しています。欅ですか！確かにそのように見えますね。平と読めるような文字もとなりにありますね。ありがとうございます！炭でしょうか・・・黒いもので書いたと思われる文字のようなものはあちこちにあるので、今後はこう言ったものも一つ一つ画像に残していけたらと考えています。光の当たり具合や角度によって文字が良く見えたり、文字に見えなかったりする為、けっこう時間のかかる作業になりそうです(^^;

@user-zq5re9tq9g 2 жыл бұрын

みかん畑なんかで使っているモノレールで運んだのでわ？あとケーブルかな？

@izshunyokowv6552 2 жыл бұрын

ミカン畑のモノレール、今でも欲しいです！！一年で全部雪に持って行かれるでしょうけど(^^;