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考古学チャンネルです。この動画は、池上曽根遺跡について紹介した動画です。
池上曽根遺跡は、大阪府和泉市にある、弥生時代の拠点集落です。池上曽根遺跡の最大の見どころである、大型建物です。大型建物は、4回の建て替えが行われ、5棟が建てられていたことがわかっています。復元されているのは、最後の5棟目の建物です。26基の柱穴のうち、18基の柱穴から柱痕が見つかりました。材質はヒノキとケヤキです。この大型建物は、東西19.5m、南北7mの長方形の建物で、面積は135㎡ある、巨大なものです。南北の柱列の間には、独立棟持柱と呼ばれる、棟木を支える柱が4本あり、建物を支えています。1階は吹き抜けで、2階部分に床を持つ構造として復元されています。大型建物の性格については、神殿とする説や、複合的な機能を持つ、共同体の共同施設とする説などがありますが、結論は出ていません。
池上曽根遺跡の調査成果は、近畿地方の弥生時代の集落は、5、6km間隔で拠点集落が連結し、生産や流通の核となり、各拠点集落の周辺に小集落を伴って社会を構成しているという、現在の弥生時代集落論の基礎が形作られるきっかけとなりました。
このように拠点集落として、大きな存在感を示す池上曽根遺跡ですが、農耕集落の発展形なのか、既に都市と呼べる段階に到達しているのかという、新たな議論を巻き起こすこととなり、現在も論争が続けられています。
【参考・引用したサイト】
秋山浩三『弥生実年代と都市論のゆくえ 池上曽根遺跡』 新泉社 2006
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