論戦が続く衆議院・東京15区の補欠選挙はあさって投票日です。今回、自民党と公明党の与党が不在のなか、9人が出馬する混戦となり、有権者にとって争点が見えづらい選挙となっています。
番組が行った有権者へのアンケートでも投票先を決める基準について、「支持している候補者・政党だから」「政策」「その他」がほぼ同じ割合となり、選択の難しさが表われていると言えそうです。
そこで今回、各候補者にずばり同じ質問をしました。「あなたが当選しなければいけない理由を教えてください。」
弁護士の福永活也さんは政治団体「NHKから国民を守る党」の新人です。現在、登山のためネパールにいます。
福永候補：「ネットがあまり強くはないので、途中で切れちゃうかもしれないです。今、ルクラというエベレスト街道…拠点となる街です。」「自民党がやってきたこれまでの政策についても十分な評価はできるし」「何よりも安全保障に関していろんな議論がある中、戦後80年近く戦死者を出していないところは評価されるべき」「今回、与党・自民党の候補がいない中、その受け皿となれればという思いがあります。」
作家の乙武洋匡さんは無所属の新人で国民民主党と、地域政党が設立したファーストの会が推薦しています。
乙武候補：「これまでの永田町の中の人に期待出来ない外から改革をしてくれという声もかなり聞くので、そういった声の受け皿になれるのは私なのかなと」「区政、都政、国政しっかりと連携していけるというのは私だけかなと思うので、そこはかなり特色がある」
看護師の吉川里奈さんは参政党の新人です。
吉川候補：「新型感染症のワクチンへの懸念やLGBTの問題に対して強い懸念を抱いてずっと国会の中でも訴えてきているし」「消費税だって凍結できるし、インボイス制度も廃止できるし」「本当にいま課題後進国になろうとしている日本の状況をみなさんに選挙戦を通じてお伝えしたいなと思っている」
元衆議院議員の秋元司さんは今回、無所属で出馬しています。
秋元候補：「今回の立候補者の中で司法制度改革を訴えているのは私だけだと思う」「私自身が自民党16年、議員としてやっていたから私自身は自民党そのものでありますから」「私のしゃべることは自民党なんだろうと、いう風にうけとめて頂いて」
元会社員の金澤結衣さんは日本維新の会の新人で、「教育無償化を実現する会」が推薦しています。
金澤候補：「クリーンな政治を実行してきたというところ。企業、組織から寄付や支援を受け取らないとか、領収書の旧文書交通費の領収書の添付とか会計責任者も4月から自分に私もなっているので口先だけじゃなく実行してきたというのが、ひとつある」
会社経営者の根本良輔さんは政治団体「つばさの党」の新人です。
根本候補：「7月に都知事選がある」「前哨戦じゃないですけど、我々の存在を認知させておこうという思惑がありました」「いろんな問題がある中で年金について問題視している政党はあまりないと思う。僕の判断ではなくて、だれも訴えていないことを、数ある問題の中でピックアップしようというのがあって、それが年金問題」
元江東区議の酒井菜摘さんは立憲民主党の新人で、共産党・社民党が支援しています。
酒井候補：「この街のためにこれまでも働いてきて、江東区の課題もわかっているしまっとうな政治を実現できるのは立憲民主党だということを訴えている」「江東区の皆さんの願いというところでもよく理解しているので国政でも防災対策をしっかりと進めていきたいと思っている」
大学客員教授の飯山陽さんは政治団体「日本保守党」の新人です。
飯山候補：「私だけが保守を掲げている候補者だという風に自負している。保守というのは大事なものを守るということ」「日本を守る、社会を守る、そのために政治を変えなきゃいけないと言っているのが私」
前参議院議員の新人、須藤元気さんは今回、無所属で出馬しています。
須藤候補：「完全無所属でやることによって新しい政治の時代、日本の時代を作りたいと思ってバッジを外して勝負している」「ひとりひとり政治家って、素晴らしい議員がいっぱいいるが結局党議拘束や利権があって、結局何もできなくて、何も言えない」「私が勝つことによって形が変えれると信じている」
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今回の補選については、選挙区である江東区で政治とカネが引き金となった議員や区長の辞職が続き政治不信が高まっていることや、投票日が3連休の中日ということもあり、各候補者からも投票率の低下を懸念する声が上がっています。期日前投票の人数を見てみても、3年前に行われた前回の衆院選との差が、日を追うごとに広がっていて、きのう（25日）までの時点では、約2万人、少なくなっています。期日前投票はあす（27日）も、区内9カ所で午前8時半から午後8時まで行えます。あさって（28日）の投票日に、行けないという人は、ぜひ、期日前投票を利用してください。