本作は初期のCGアニメとしては脅威的な完成度を誇っていますが、その製作過程自体が内容と重なってしまったところもあります。 制作中にどんどんCG技術が進歩していったので、当初はアナログで処理するシーンがCGに置き換えられたり、CGにあわせてセル画を描き直したりしたそうです。 全体に暗い色調は、内容的な理由もありますが、当時のコンピューターの性能では、色数を増やすと処理が遅くなるという現実的な事情もありました。 一見するとCGのように見えるシーンも、実は手書きだったという箇所も多くて、参加したスタッフも人間とデジタルのどっちが主役なのか困惑したそうな。 その辺りは自分では描かない押井守のドライさが、ストーリーと妙な相性の良さを発揮させた作品でしょう。 テイストが類似しているのが「天使のたまご」で，アレを観ていれば、それ程「インセンス」の内容には驚かなかったかと。

すごく良くわかりました。 解説を聞いた上で、もう一度見直したくなりました。 ありがとうございました

めちゃくちゃ分かりやすかった！！

素晴らしい解釈だと思う、『魂（ゴースト）とは何か』と言うのは攻殻機動隊全体のテーマでもあるし、そこへのアプローチが大変丁寧に解説している。 イノセンスはアクションとしてもサスペンスとしても完成度が高いが、個別のテーマが難解過ぎる上に様々に散りばめられ全体像が見えてこないから嫌厭されがちだ、しかしそれを見事にまとめ上げてくれていて大変助かる、音楽も良いのでこれを機にもっとイノセントと攻殻機動隊が広まって欲しいな。 我としては一番痺れるシーンがバトーと素子の共闘シーンだ、孤軍奮闘するバトーの前に現れる素子は正に守護天使さながらバトーを助け導くからな。

動画も説明もすごくわかりやすかったです！

とてもわかりやすい解説でした。 大好きな作品ですが、恥ずかしながらなかなか理解が難しいなと思っていたので、これから見る時はこちらの解説を参考により深く理解しながら見られそうです☺️ありがとうございます。

いつも、ためになる解説ありがとう 攻殻機動隊がそんなピュアな話と思ってなかった

無垢な少女たちがその純粋さゆえに事件を起こして汚れた大人が成敗される バトーは事件を追う中で最後に誰よりも無垢で子供のような思想に至る そう考えるとタイトルが『イノセンス』なのにも納得がいく 厭に小難しくて抽象的で形而上学的な話が続くから好みが分かれる作品だと思う それが押井節と言われればそれまでだけど美麗な映像については一定の価値がある

正義の役人が子供を食い物にする悪の人形屋を懲らしめるお話ですよね。 キムとのやりとりの部分、自分なりにおそらくこんな感じだろうなとぼんやりした解釈はありましたが、わかりやすく言語化されている方に出会うことができて、その輪郭がはっきりと見えた気がして、とてもうれしく思いました。ありがとうございます。最後のバトーのゴースト感もなんだか優しさがあって好きです。 僕は不完全な意識こそがゴーストと呼ばれるものの発生につながるのだと思います。自分が不完全さを知り、それを克服しようとする姿勢、あるいはそれでもいいやと受け入れる姿勢がその人を形作っていくのだと思っています。

2時間の映画に哲学的なテーマをガッツリ詰め込んでいても、豪快なバトルもちゃんとあってエンタメとして作品になってるのは、凄いです。川井憲次の音楽もいつものように良い出来だし( ◠‿◠ )

物語の主題に対して絵がぴったり合っていたのが良かった。 80年代後葉からの手描きアニメーションの画の写実主義的発展を本作で究めるも所詮は人形を作っているだけなのではないかと 無機質という批判が常態だったCGに擬態する様な有様で見せつけた。 2004年は作品に描かれて様々な場で追い求めてきたこの様な世界は結局空想に過ぎなかったと絶望をするには十分であり 世紀末がようやく終わったという思いが当時はあった。 あれから20年が経ち再び実現の可能性が見えてくるとは思わなかったが… これからの20年の手掛かりになる。

「イノセンス」というタイトルは プロデューサーの鈴木氏が考えたもの・・・では？ 押井監督との話し合いのなかで「イノセンス」という単語が出てきてたのでしょうけど 「うる星やつら２ビューティフルドリーマー」の夢邪鬼（無邪気）と通じるものがありそうですね。

めっちゃわかりやすくて良い動画だった🎉 話ズレるけど作中、救出された女の子やトグサの娘が人形の対比として醜く描かれてると言う話を聞いたけどどうなんだろ？ 自分はそう感じなかったけど… アニメの萌えキャラ的ヴィジュアルが美しさだと言うなら随分貧相な感性だと思う

映像は今観ても凄まじい映画であるのは確か。 でも、制作陣の思い上がりも大き過ぎたかも。大上段に構えた台詞回しはその最たるものであったと思う。 頭でっかちで、思想という衣を纏った三文芝居。 公開当時、映像には圧倒されたけど、借り物の知識をひけらかす台詞にがっかりしたのを覚えてる。

難しいテーマだった。AIの方は無学だったので。再生医療のiPS細胞は知っていたけど。再生医療では万能分化させる細胞まで戻すことをする。しかし、テロメアと言って、遺伝子の分裂の回数がガン化するリスクもあるという。AIの方は機械に経験させる。特化するというデータの個性の集合を言うと聞く。つまり、記憶の特化により、経験を築くことにする。という認識ではある。まだ、表現者と誰にでもゴーストは宿るまでしか行けてはいない。

あれは「ナンセンス」と書こうとして、カタカナを間違ったんだじょ。

解説されても分からないよね。 副読本がないと10回以上視聴しても、何を言いたい作品なのか分からないだろうね。 ・劇中に哲学者らの引用が多すぎて、その内容にヒントが合ったとしてもスルーする (神山版だとタチコマ同士の回で、そういう哲学論は丁寧にやるので、人間同士の日常会話と哲学論争とは、違うと演じ分けされていて、視聴者も哲学論に着目しやすい) ・その引用内容と進行がちゃんと要点ある丁寧な演出にはしておらず、日常会話のままサッと進行するので引用内容まで良く聴かずにスルーする (同様に神山版の方が、タチコマが哲学論争で「つまり～○○って事？」と劇中展開と並行してまとめるので判りやすい) そもそも映像が全体的に暗いし、 最初の事件(ロボット少女が暴走) バトーが食品店で暴走 択捉の竹中直人のロボット 海中拠点の制圧 この展開がどう繋がって、そこに行ったのか判然とせずにサッと進むので、 全体の展開把握が、さっぱり分からない。