#箱館戦争で旧幕府軍の軍医長として、野戦病院を開き、敵味方関係なく、傷病者の治療にあたった高松凌雲は、日本における「赤十字運動の先駆者」であったと言われる。維新後も、「自由、平等、博愛」の精神を貫き、貧しい人々を救済する事業を展開、約１００万人を無償で診察したという。その行動の源になったものは何だったのか？そして、高松が追い求めた、雲よりも高い理想とは？
１８６７年、将軍家のお抱え医師だった高松凌雲は、万国博覧会に参加する一行に加わり、パリに渡った。近代化が進むヨーロッパで、医師の髙松が衝撃を受けたのが、「無償で診察する病院」だった。身分に関係なく、誰もが等しく治療を受けられる状況を目の当たりにし、「自由、平等、博愛」の精神を肌で学んだのだ。帰国後、日本は維新の嵐の真っ只中にあった。高松は、榎本武揚が率いる旧幕府軍の軍医長として、箱館に野戦病院を設立し、敵味方の区別なく治療にあたる。旧幕府軍は敗れたが、高松は生き残り、維新後は貧しい人々を救済する事業を展開、約１００万人を無償で診察したという。直木賞作家の佐々木譲が、はこだて観光大使のタレント段文凝とともに、函館で、野戦病院のあった場所や、当時使用されていた医療器具を展示している博物館など、ゆかりの地を訪ね、高松がめざした、雲よりも高い理想に迫る！
【出演】
佐々木譲（直木賞作家）
段文凝（はこだて観光大使）
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