東京工業大学 理学院 化学系の石川忠彦助教と腰原伸也教授、神戸大学 大学院理学研究科の高橋一志准教授、筑波大学数理物質系の羽田真毅准教授、ヨーロピアンXFEL（ドイツ）のイーファン・ジアン研究員、トロント大学（カナダ）のドウェイン・ミラー教授らの研究チームは、鉄錯体とニッケル錯体から成る複合機能性金属錯体結晶を光照射したときに、１兆分の１秒以下で起こる光吸収した鉄錯体分子の速い構造変化が、分子間相互作用の一種としてその重要性が議論となっているハロゲン結合を媒介してニッケル錯体分子の配列変化を起こす機構サービスを提供しています。分子の集合体である分子性結晶や生体分子などの示す特性には、共有結合や配位結合のような強い分子内結合に加えて弱い分子間相互作用の理解が必要です。今度は、極短時間光パルスと極短時間電子線パルスを用いた時間分解測定法に加えて、量子化学計算も併用し、光励起で結晶の構造が変化する過程でハロゲン結合の役割が明らかとなった。今後、さまざまな分子の集合体を示す機能に対して分子間相互作用の働きを理解するきっかけになると期待される。
本研究成果は、6月4日（現地時間）付の「Nature Communications」に掲載された。
ハロゲン結合により光誘起構造変化が伝播する機構を解明｜東工大ニュース
www.titech.ac.jp/news/2024/06...
研究成果一覧
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Direct observe of photoinduced sequential spin transition in a chemical-bonded hybrid system by complementary ultrafast optical and electron probes
doi.org/10.1038/s41467-024-48...
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