捜査情報などを外部に漏らした疑いで逮捕された県警の元巡査長の男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認め、検察は懲役1年を求刑しました。
起訴状によりますと県警の元巡査長藤井光樹被告(49)は個人の犯罪経歴情報を自身のスマートフォンからニュースサイトの記者に送信したほか、捜査情報が記載された内部文書を同じ記者に郵送するなどし、職務上知りえた秘密を漏らしたとして地方公務員法違反の罪に問われています。
きょうの初公判で藤井被告は起訴内容を認めた上で、動機について、漏えい先のニュースサイトの記者の信頼を得ることで見返りの情報をもらい、警察組織での自分の評価を上げたかった。
そして、警察組織に対する漠然とした不信感があったことなどを述べました。
一方、検察側は、秘匿性が高い情報を大量にもらしたことは警察の信頼を大きく損なう悪質な犯行などとして、懲役1年を求刑。
弁護側は、被告には警察組織を改善したいという思いもあり、自己の利益のみを目的にした行為ではないなどとして、執行猶予付きの判決を求めました。
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