「君に逢いたくなったら…」ZARD（#ZARD）
作詞 ： 坂井泉水
作曲 ： 織田哲郎
※Fake Liveバージョン
1997年2月にドラマ「理想の結婚」（竹野内豊・常磐貴子主演）の主題歌としてリリースされました。
この曲は元々別のアーティスト向けに作っていた曲を紆余曲折経てZARD自身で担当することになったそうです。
ZARDのコンセプトとして、過去の恋愛や過去の恋人を想う女性というものがあるように思いますが、この曲は結婚がテーマで別のアーティスト向けだったためか、これまでのZARDとは違う世界観で描かれています。
しかし、普段使っていない引き出しだからこそ、むしろ輝く宝石が眠っていたのかもしれません。
これまでのZARDには無かった特別な魅力に満ちた曲となっており、ZARDの世界を拡げてくれるナンバーとなっています。
特筆すべきは歌詞で、何故これまでこういった方向でやらなかったのだろうと思うほど素敵なフレーズが連続する曲です。
「君に逢いたくなったら…その日までガンバル自分でいたい」
何の飾り気も無い、何でもないようなフレーズをここまで自然に表現できるのは坂井さんだからこそだと思います。
ZARDといえば影のある女性を描きメディアへの露出も少なかったため、ミステリアスと形容されることが多いですが、本来坂井さんのキャラクターはこちらなのではないでしょうか。
惜しむらくはこの方向性での曲が少なかったことで、もっと他の曲も見てみたかったところです。