明治安田J1リーグの開幕を2月に控え、アルビレックス新潟は沖縄キャンプを続けています。どんな練習を積んでいるのか。タイトル獲得へ新たな進化も見えてきました
アルビ２２年ぶりの沖縄キャンプ。那覇空港から約１時間、沖縄市比屋根（ひやごん）にある、ＦＣ琉球のホームスタジアム「タピック県総ひやごんスタジアム」で練習を続けています。“ちばりよーアルビレックス新潟”の横断幕が迎えてくれます。
昨シーズン６年ぶりのＪ１で１０位と健闘したアルビ。
さらなる進化に向けて今シーズン、レンタルからの復帰も含め、８人の選手が加入。すでにチームに溶け込んでいる様子も見えまし。
■小野裕二選手
「今までいた選手が新加入の選手を温かく迎え入れてくれていてピッチ内外でやりやすい雰囲気は感じている。」
■堀米悠斗選手
「本当に個性の強いメンバーが入ってきたなと会った時から感じていた。みんがいま自分の思うサッカーをまず表現してくれているので、これからより細かく擦り合わせていくのが楽しみ。」
ボールを使い、レクリエーション要素を取り入れたアップでは終始笑顔。ここでも雰囲気の良さを感じる一方、４チームに分かれて行う実践形式の練習では表情が一変。ポジションやパスの連動を確認するなど、試合を想定し、イメージを共有していました。
その練習の中で垣間見えたのは、アルビのスタイルである“ボールを支配するサッカー”のさらなる進化です。
■松橋力蔵監督
「ラインを突破することももちろん大事。でも逆に奪った瞬間にできるだけ早く突破すること。切り替わった瞬間にゆっくりやり直すのではなくて前に持っていく。」
「プレッシャーをかけてくる相手に対して外すことだけでなく、ライン間の自分たちが優位性をもって攻撃が仕掛けられる瞬間にどれだけ人数をかけられるのか、失った瞬間の切り替えを詰めていた。」
進化はスタイルだけではありません。
戦術を支える体づくりの部分もコーチ陣は手ごたえを感じています。
■安野　努コーチ
「もっとコンディションも上がっていくと思うがこちらが想像していた以上にいいかなと思う。」
そう語る“やっさん”こと、フィジカルコーチの安野努さん。
例年、キャンプ中にけが人が出ることもあった中で、ここまで離脱した選手はゼロ。温かい沖縄という環境が体づくりにも影響しています
■安野　努コーチ
「気候がかなり暖かいというのもあるので選手はより動く感覚があるみたいで、強度の高い動きや走る速度・スプリントの量も出ているのでこちらが求めるラインには十分到達している。」
レベルアップへ着実にキャンプをこなす中、23日には調整具合を確認する絶好の機会がやってきました。Ｊ１ガンバ大阪とのトレーニングゲーム。雨が降る中、４５分×３本で行われました。
まずは一本目。去年終盤、スタメンで出場していた選手を中心に試合に臨みます。
右サイドの松田のスピードを生かして攻撃を仕掛けますが、なかなかチャンスを作れず。一方、守護神・小島を中心にディフェンス陣がガンバを０点に抑え結果は０－０。
続く２本目、注目は昨シーズンほとんど一緒にプレーすることがなかった谷口と長倉を同時起用。この２人のコンビが攻撃にスイッチを入れます。
先制点を奪われた直後、谷口が猛ダッシュでプレス。前線で体をはると、こぼれたボールに長倉が反応しゴールを決めました。
さらに谷口も決めて結果は２－１で勝利。
■長倉幹樹選手
「谷口海斗くんのプレーに合わせたり、海斗くんも自分のプレーに合わせてくれたのですごくやりやすかった。」
ラストの３本目は新戦力中心のメンバー構成。期待の小野と長谷川元希が出場しました。
小野、長谷川共にシュートを放つもスコアレスドロー。それでも松橋監督は、この時期に高いレベルのチームと戦い、調整を確認できたことが収穫だと捉えています。
■松橋力蔵　監督　
「２年間スタートの相手というのはここまでタフなチームとやっていなかったので、スタートにガンバと戦えて選手にとっても実際のゲームに近い／と感じることは非常に大事だと思うので良かった。」
2024年1月29日放送時点の情報です
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