以下、審査員からのコメントです。
審査委員A「徐々に演技のテンションが上がっていくことを予感させるような、シンメトリカルなパターンからの展開はいいと思います。しかし、曲のブレークでは舞台の中心から逸れてしまっているので、そこは強く意識しましょう。シンメトリーは軸を想起させるので、そこからズレると目立ちます。技の動線を注意して構成すると、グッと良くなるように思います。他には、4つのパートから無意味な手振りが増えるのが気になります。構成や技から受ける印象とまったく噛み合っていません。技やシークエンスの構成は分かりやすくて面白いので、一歩引いた視点から自分の演技を見られるようにするといいと思います。既成の動きやイメージにとらわれず、自分の動きとはどういうものか、じっくり向き合ってみてください。」
審査委員B「マニピュレーションの乱れ、曲のテンポと技を合わせているようで合っていない点などが気になる。シガーのトスジャグリングは他の技と比べ異質に見え、構成の中で上手く噛み合っていない印象がある。」
審査委員C「動きがとてもきれい。オープニングが興味深くていい。」
審査委員D「もう少し難度の高いパターンがほしく思います。」
審査委員E「近代シガーのトリックを良く自分の中で消化できている。しかし難易度がやや物足りない。構成も音合わせに関して改善の余地あり。」
審査委員F「手に持っての動きがもっと丁寧だとよかった。３の後半が似たような技展開になってしまって単調でした。」
審査委員G「構成やパターンなど面白い部分は多いが技術力でもう一押しほしい。」
審査委員H「体の動きのキレと曲ピタ感が見ていて気持ち良い。パズル系の箇所も工夫が見られ面白かったが、体に隠れ見えづらい所が目に付いた。」
審査委員I「構成・演出が高く評価できます。個性的な美しい動きも随所に見られ良かったですが、難易度に爆発力がなく、もう一歩ほしいとことろです。」
審査委員J「動きのキレがよく、構成・曲も悪くないが、技術面で物足りない。」