アメリカに本社を置く会員制の大型ディスカウントストアコストコ。お隣、熊本県の店舗は町が「熊本地震からの復興の起爆剤に」と誘致し出店に至りました。
　鹿児島にもコストコを。県議会で誘致について質問が上がりました。県の回答は？
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　県議会の一般質問。自民党の長田議員が質問しました。
（自民党・長田議員）
「ぜひコストコを鹿児島の郊外に誘致していただきたい、そういう声が県民の若い方、中高年の方から多数の要望がありました。コストコについてどのような認識であるのかお答えください。誘致情報について把握していることはないか、企業誘致の観点から誘致をする考えが無いのかお答えください」
　「コストコ」はアメリカに本社を置く会員制の大型ディスカウントストアで、食料品、衣料品、生活雑貨などを低価格で購入することができます。日本では33店舗、展開されています。
　鹿児島から最も近い熊本県御船町の店舗は、2021年にオープン。今も1日に約1万人が買い物に訪れています。
（御船町商工観光課　木山丈也さん）
「熊本地震災害からの復旧復興を目指し御船IC周辺への産業集積に取り組んだ。11haの敷地にコストコを始めとする複数企業がまとめて立地した」
　御船町は、熊本地震からの復興の起爆剤にするためコストコを誘致。交渉を重ね出店が実現しました。
（御船町商工観光課　木山丈也さん）
「コストコと熊本県内での半導体産業需要も相まって御船町では住宅開発が活発化し令和5年度の人口は200人程度の増加につながっている」
　コストコを含む関連産業で700人が雇用され地元経済にも大きな影響があったということです。
　鹿児島にもコストコを。長田議員のもとには多くの要望が寄せられていると言います。御船町のコストコを視察し、ユーチューブで配信。再生回数は1万回を超え、長田議員のチャンネルで最も多くなっています。
「コストコを鹿児島に誘致する考えは？」長田議員の質問に県は…。
（塩田知事）
「コストコについては日本に進出したころ、だいぶ前に私もお伺いしたことがある。九州でも熊本県などに出店していると承知をしている」
（県商工労働水産部　平林孝之部長）
「商業施設の出店は基本的には集客予測などのマーケティング分析に基づく民間企業の経営判断によることから個別企業の設備投資計画等に関する誘致情報については承知していない」
　質問を終えた長田議員に聞きました。
（自民党 長田議員）
「いち民間企業といいながらも自治体でも尽力されて誘致されていますから普通の地場のストアとは違う。地場は毎日買い物に行くのに対してコストコは車で行って大量に購入して遠方から来るので地場産業とのすみわけができると考えると経済とか雇用とか産むためには市や県も情報収集してほしい、県民からそういう声が強い」
　県は「小売業は県の誘致の対象分野に入っていない。民間企業から相談があれば、土地の条件など情報の提供を行っている」と話しています。