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7:58 １９８３年７月１６日劇場公開の映画「時をかける少女」のエンドロールの最後で、主役を務めた原田知世さんが西方寺普明閣の境内をカメラに向かって走り寄ってくるシーンはここで撮影されました。 実は、私は、始めて映画を見た時からほぼ４０年にわたって不思議に感じていたことがありました。 それは、エンドロールの最後で、境内にある桜の花が咲いていなかったことです。 これは、映画のストーリーと整合性を欠いた映像です。 ２０２０年４月１０日に大林宣彦監督が亡くなった後、私は、その理由、つまり完璧主義の大林監督がどうして「未開花の桜」を撮影したのかを知りたくて西方寺を繰り返し訪問しました。 そして、４度目の訪問時、約４０年の歳月を経て、なんとなくその理由が分かった気がしました。 「未開花の桜」は、当時１５歳の知世さんの象徴だったのではないでしょうか。 実は、エンドロールの最後に「監督　大林宣彦」という白文字が現れるのですが、その白文字は明らかに「西方寺普明閣の石灯籠」と「未開花の桜」を指し示すように相対的に動いています。 堀川醤油醸造所の裏でボヤ騒ぎがあった晩、芳山和子とニセの深町一夫は、「西方寺普明閣の石灯籠」に腰かけてテレポーテーションとタイムリープについて語り合います。 「西方寺普明閣の石灯籠」に腰かけて二人が語ったことは、明らかに１９５３年１１月３日劇場公開の映画「東京物語」のオープニングシーンで小津安二郎監督が撮影した「住吉神社の石灯籠」を思い起こさせるための演出であるはずです。 筒井康隆さんの原作に大林監督が付け加えた「１９９４年４月１６日（土曜日）の物語」は何かの伏線であり、それが回収された時に「桜の花」は開花することになるのでしょうね。 次の４月１６日が「土曜日」に当たるのは２０３３年です。 今から９年後、知世さんは６５歳になっています。 「時かけ少女」のストーリーは今も生き続けているのですよ、きっと。 私は多くの人にこのことに早く気づいてほしいのです、特に堀川醤油四代目社長の大輔さんには。

「時計修理の日乃出堂」の正面玄関が白い蜘蛛の糸によって…… 堀川醤油四代目社長の大輔さんにはガッカリです。 ２０２３年１１月に訪問した時のことです。 反省してほしいですよ、本当に。