Learn Japanese Through Yaji & Kita's Travels (N5):東海道中膝栗毛5 三島-蒲原/#5 Mishima to Kambara

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しのせんせい

しのせんせい

8 ай бұрын

Tōkaidōchū Hizakurige (東海道中膝栗毛), abbreviated as Hizakurige and known in translation as Shank's Mare, is a comic picaresque novel (kokkeibon) written by Jippensha Ikku (十返舎一九, 1765-1831) about the misadventures of two travelers on the Tōkaidō, the main road between Kyoto and Edo during the Edo period.
  The two main characters, traveling from Edo to Kyoto on their pilgrimage to Ise Grand Shrine, are called Yajirobē (彌次郎兵衛) and Kitahachi (喜多八). Hizakurige is comic novel that also provides information and anecdotes regarding various regions along the Tōkaidō. Tourism was booming during the Edo Period, when this was written. This work is one of many guidebooks that proliferated, to whet the public's appetite for sight-seeing.
スクリプトー-----------
弥次さんと喜多さんは、三島の宿を出てから何も話しませんでした。全然楽しくないですから、喜多さんが言いました。
「弥次さん、そんなに落ち込まないで。世の中こんなもんだよ。いいこともある、悪いこともある」
でも弥次さんは元気になりません。
「お腹が空いた。もう歩きたくない」
「じゃ、江戸の友達に預かったお賽銭があるから、これで何か買いましょう」
二人で杖をついて歩いていると、飛脚が走ってきました。
「飛脚は元気だね、たくさんご飯を食べたんでしょうね」
近くを通るとき、飛脚が持っている手紙の箱が、弥次さんの髪の毛を掠りました。
「痛い!」弥次さんは大きい声で言いましたが、飛脚は気にしないで行ってしまいました。
「ああ、どうしてこんなに悪いことが続くんだ!」弥次さんは大きい声で嘆きました。
やがて沼津に着きました。二人は茶屋に入って、何も注文しないでお茶だけもらいました。あとから田舎の 侍 が入りました。
「おい、今何時だ」
「えーと、2時ぐらいです」
「いい酒はあるか」
「ええ、ありますよ。一杯32文です」
「では、それを」侍 は高い酒を飲んで、魚を食べました。
「ごちそうさま。いくらだ?」
「42文です。ありがとうございました」
侍 はお金を払って茶屋を出ました。
弥次さんと喜多さんも出ました。方向が同じでしたから、二人は 侍 と少し話しました。
「おまえたちは江戸から来たのか」と 侍 が言いました。
「そうです。実は、昨日の宿で泥棒に金を盗まれましたから、とても困っているんです」弥次さんが言いました。
「そうか、それは大変だな」
「旦那、ちょっとお願いがあるんですが…、この財布を買ってくれませんか」そう言って、弥次さんは革の財布を 侍 に見せました。
「ううむ、可哀想だから買ってあげてもいいぞ。いくらだ?」
「300で、どうですか」
「いや、高い。60」
「えっ、60? 御冗談を!」
「ダメか? では、61」
「いやいやいや、お願いしますよ本当に」
「では、62でどうだ」
「だから、そうじゃなくて…」
「まだ不満か。では思い切って、63」
「ああもうっ!! 1文ずつじゃ話になりませんよ! じゃ、こうしましょう。ちょうどで!」
「ちょうど? 『ちょうど』とは、いくらだ?」
「『ちょうど』は、100です。100文で買ってください」
「うむ、100を『ちょうど』と言うのか。よし、わかった」
侍 は弥次さんに100文渡して、弥次さんは 侍 に革の財布を渡しました。
「本当はそれ450文くらいなんですよ。高く売ってくださいね」と弥次さんが言うと、侍 は笑いました。
「いや、売らない。これは長男への土産だ」
「えっ、そんなに大きい息子さんがいるんですか」喜多さんが驚いた声で言いました。「旦那、失礼ですが、おいくつですか」
「いくつに見える? 実は、42だ。うちの女中たちはいつも、同じ年の歌舞伎役者より私のほうが若いと言う。私のほうがいい男だとな。ははは」
「そうでしょうね。わかります。こんなに若くて男前ですからね」と喜多さんが言いました。
「それで、おまえはいくつだ?」と 侍 が聞きました。
喜多さんは指を3本見せました。「私は、ちょうどコレです」
「ちょうど? 300か? ずいぶん若く見えるな」
それで、みんな大笑いしました。
次の町に着くと、侍 は別の方向へ行ってしまいました。
「おいしいご飯はいかがですか」「馬に乗らない? 安いよ」
店や宿の人たちが二人に声を掛けました。弥次さんと喜多さんは、疲れてお腹もすいていましたが、あまりお金がありません。
「さっきたくさん食べた」「ずっと馬に乗っていたからちょっと歩きたい」などと嘘を言って断りました。
汚い服を着た浪人が二人に近づいて言いました。
「すみません。旅の途中で病気になって、お金が無い。いくらか貸してください」
喜多さんが言いました。「実は私たちも困っています。昨日泥棒にあって、今お金が全然ないんです。旦那、今まで他の人からいくらもらったんですか? 私たちにもちょっと分けてくだださいよ」
それを聞いて、浪人はすぐどこかへ行ってしまいました。
またしばらく行くと、15歳くらいの男の子がお菓子を売っていました。これは安いと思いましたから、喜多さんは男の子に聞きました。
「これ、いくら?」
「ひとつ2文」
「じゃ、5つもらう。全部でいくら?」
「えっ…、わからない」と男の子が言いました。
「えっ、わからないの? 2文が5つだから、3文だよ」
喜多さんは嘘を言いました。それで、弥次さんも面白くなりました。
「いいね、安い! じゃ、これはいくら?」
「それは5文」
「6つもらうから、15文だね。ここに置くよ」
「ダメダメダメ!」と男の子は怒りました。「5文を6回、ちゃんとここに置いて」
そう言って、喜多さんの財布から5文を6回出して、ちゃんと30文取りました。
「なんだよ。バカだと思ったのに、頭いいじゃないか」
すっかり軽くなった財布を見て、喜多さんは嘆きました。
「こんな菓子、普通は2文か3文しかしないよ。30文はボッタクリだよ。忌々しい! あ、菓子がのどに詰まった。ゲッ、ゲッ」
最初に男の子を騙した自分たちのほうが悪いのですから、おかしくなって、二人は笑いました。
富士川を渡ると、もう夕方でした。だいぶ暗くなってから、ようやく蒲原の宿に着きました。
---------------------------------------------------------------つづく

Пікірлер: 5
@__-cd1nd
@__-cd1nd 8 ай бұрын
Thank you
@eprohoda
@eprohoda 8 ай бұрын
Yeah,you shared excellent footage. peace out-しのせんせい-=))
@gafer8808
@gafer8808 8 ай бұрын
Nice story thank you
@timye888
@timye888 8 ай бұрын
Thank you very much, Shino sensei!
@okado2x
@okado2x 8 ай бұрын
お疲れ様でした!!! 面白かった!🎉
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