昔ながらの長屋街が残る鹿児島市の名山堀にまちの案内所が、今年9月新たにオープンします。
プロだけでなく様々なボランティアを巻き込んで改修が進んでいます。
昭和の街並みを色濃く残す名山堀。
昔ながらの飲食店だけでなく本屋、ギャラリーなど次々と新たな店が増えています。
その名山堀の一角にある古民家を改修して、まちの案内所が9月にオープンします。
プロジェクトを立ち上げた門間ゆきのさんは、Iターンで鹿児島に移住し、2020年から地元の小学生たちとまちの魅力を紹介する「名山新聞」を毎月発行しています。
昼も夜も、お酒が飲めなくても楽しめるお店が増え、これまで飲み屋街みたいなイメージが強かった名山町のもっと多彩な魅力を発信したいと、名山町に来てもらうきっかけとなる案内所を作ることにしました。
新たな案内所の名称は「めいざんち」。
間取りは1階がギャラリーや街歩きの拠点、地元の人たちの交流の場ともなる名山案内所、2階には居住スペースのほか、名山町の歴史を伝える写真や看板などの資料を保管・展示する「名山」博物館を作る予定です。
改修を手掛けるのは「コミュニティ大工」の肩書きをもつ加藤潤さんらとボランティアスタッフたち。
”いろんな人を巻き込んで交流拠点を作り上げていこう”というコンセプトのもと、これまでに学生や公務員らのべ170人が参加し、去年8月からコツコツと改修を進めてきました。
戦後の混乱した時代に建てられた2階建て長屋は、いまではあり得ない特徴を備えます。
長屋1棟だけじゃなくて長屋と長屋の半分みたいな長屋の谷が家のなかに見えてくるみたいな特殊な構造をしているため、改修で2階の天井をはがしたときには、積もり積もった火山灰が滝のように降ってきたそうです。
門間さんは、名山町にたくさんの人が来る場所になったり、地域の人にとっても憩いの場になったり、これから恩返しをしていきたいと話します。
「めいざんち」は9月にオープン予定です。
詳しくは動画をご覧ください。
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