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【森田アナウンサー】
視聴者からの疑問や悩み、暮らしの中のハテナを調査する「HBCもんすけ調査隊」です。
先日「調査隊」にこんな疑問が届きました。
30代・不動産業のyohsukeさん
「中央区南3条から南13条まで西18丁目と西20丁目があるのですが、
19丁目が見当たらないです。調べていただけますか?」
どういうことなのか、その謎を調査してきました。
整然とした碁盤の目で作られた都市、札幌。
その街で西19丁目だけがないなんてことが起こるの?半信半疑で現地へ向かってみると…
「南9条通を西へとやってきました、住所確認してみると西18丁目と20丁目、確かに19丁目がありません」(調査員)
表示板の間違い?それとも怪奇現象?消えた西19丁目の真相を知る人物を直撃!
地域住民「(西18丁目のとなりが西20丁目になっている)え、そうなんですか、知らなかったです、なんでないんですかね?」「以前からそうでした。(理由は)聞いたことないです」(地域住民)
札幌市中央区の南3条から南13条までの間で
西19丁目という住所が無くなるのはなぜ、という疑問。
その謎を知る人物が、今日ドキッ!歴史散歩のコーナーでおなじみ、
街の歴史に詳しい和田 哲さんです。
「消えた西19丁目、その原因は?」「実はふたつの理由があったんです」(和田さん)
明治から大正にかけての札幌は、今の街の中心部のみが「札幌」と呼ばれ、
円山や山鼻などは独立した街となっていました。
時は大正11年。人口も増え、「札幌」が周りの街に広がったところで、
大規模な道路整備が行われます。
「その時に西19丁目付近も整備されるんですけど、よく見てください。その下の方に山鼻があるんですけど、こちらは同じ碁盤の目でも向きが違うんですね。札幌中心部と4度ほどずれているんです。ですから境界線にあたる西19丁目付近でつじつまが合わなくなってしまった、これが一つ目の理由なんです」(和田さん)
「もうひとつは1丁目分の長さが違うんですよ。札幌中心部やそれに合わせた円山では1丁目分の横の幅がだいたい130メートルなんです。ところが、山鼻地区では丁目によってバラバラなんですが、平均するとそれよりも広いんですね」(和田さん)
実際に札幌中心部と山鼻地区とでそれぞれ1丁目分の東西の長さを測ってみると…。
結果は130.8メートルと139.6メートルでおよそ9メートルの差がありました。
ほとんどの丁目で山鼻地区の方が長かったため、
ふたつの街の接続部分を境に西へと進むにつれ、ずれが大きくなっていきます。
「『角度』と『丁目の幅』の2つの理由からつじつまが合わなくなってしまったんですが、それをむりやり帳尻を合わせたことによって西19丁目が消えてしまったんですね」(和田さん)
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