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パリオリンピックを目指す道産子にスポットを当てる
「パリで羽ばたけ全力応援」
今回取り上げるのは、7人制ラグビー・幕別町出身の桑井亜乃さん。
オリンピックを目指しているのは、選手だけではありません。
ラグビー場の端で、ウォーミングアップを行う桑井亜乃さん。
練習が始まっても、その輪の中には加わりません。その訳は…。
桑井亜乃さん「クラウチ!バインド!セット!」
桑井さんが務めるのは、試合の舵取りを担うレフリー。
彼女は今、ラグビー界で世界初のチャレンジをしています。
桑井亜乃さん「選手でオリンピックに出て、レフリーでオリンピックに
出た人はまだいない。世界初というのはどんな景色なんだろう。
色々なことを考えるとワクワクする」
今から8年前のリオオリンピック。
桑井さんは女子7人制ラグビー日本代表の選手として、
夢の舞台に立ちました。
日本として初めてオリンピックでトライを決めるなど、
歴史に名を残す活躍を見せました。
五十幡アナ「あの光景はどう頭の中に残っていますか?」
桑井亜乃さん「最高に気持ち良かったですね。家族が応援に来てくれて、
家族のいる前でトライができて、すごく輝いていた」
その後は、度重なるケガに苦しんだ桑井さん。
大きな目標であった東京オリンピックの出場は叶わず、
2021年8月、選手生活にピリオドを打ちます。
それでもラグビーへの情熱、そしてオリンピックへの思いが
途切れることはありませんでした。
桑井亜乃さん「選手としては、やり切ったと思った時に、だけどやっぱり
オリンピックというものをもう一回目指せるものがあるんだとしたら、
私はもう一回チャレンジしたいと思ったので、
そういう思いもあってレフリーにチャレンジした」
五十幡アナ「やっぱりオリンピックって特別なんですか?」
桑井亜乃さん「オリンピックはすごい、やっぱり特別」
女子7人制ラグビーのオリンピックのレフリーは、
世界でわずか10人ほど。
ワールドシリーズと呼ばれる世界最高峰の大会などで経験を積んだ
優秀な者のみが、夢舞台に立つことを許されます。
桑井さんは本格的に勉強を始めると、日本を飛び出し、
ラグビーの本場・イギリスや、強豪国のフィジーなどに渡り、
笛を吹き続けます。レフリーに転身して、わずか2年あまり。
去年、パリオリンピックの最終候補にまで選ばれました。
桑井亜乃さん「新しいものを始めることはすごく不安があると思うけど、
ラグビーを始めた時もチャレンジしてオリンピックにいけたから、
レフリーとしてもちゃんとプランニングをすれば
オリンピックにいける可能性はある」
選手と同じように、グラウンドを駆け回るレフリー。
体づくりにも余念はありません。
桑井亜乃さん「レフリーもアスリートだしトレーニングしているし、
だから選手と一緒くらい努力しないとその舞台には立てない」
選手とレフリーの両方でオリンピックの舞台に立った人は、
世界のラグビー界で、これまで一人もいません。
世界初の夢に「トライ」する桑井さんへ、
「パリで羽ばたけ!全力応援!」。
桑井亜乃さん「オリンピックの時は初めて嗚咽が出るくらい緊張した。
ラグビーを始めた時には、レフリーとしてオリンピックの舞台に
立つことは想像していなかったと思う。
でも、やっぱりその中でオリンピックを経験してオリンピックの舞台に
立ちたいと思えたから、レフリーという立場もあったと思うから、
色々な人に感謝の気持ちを込めてその舞台に立ちたいなと思います」