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実業家の前澤友作さんを乗せたロケットが日本時間8日夜、国際宇宙ステーションとドッキングしました。民間人では日本人初の国際宇宙ステーション滞在で、12日間の「宇宙旅行」がスタートしました。
日本時間8日午後3時頃、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地。実業家・前澤友作さんはその時を穏やかな表情で待っていました。
船内では、“ゆず”の曲「栄光の架け橋」が流れ、口ずさんでいるようにも見えます。
実業家 前澤友作さん:
「今回行く目的は、宇宙って実際どうなの?という、宇宙飛行士がなかなか語れない民間人ならではの感想というか、日常生活を宇宙でしてみて、実際に宇宙ってどうなの?みたいなことを皆さんにお伝えしたいと思っています」
出発前のツイート・・・
「夢は叶う」
そして午後4時38分。
記者:
「前澤友作さんを乗せて、今ソユーズロケットがバイコヌールの空に向かって打ち上がります。ものすごい大きい地響きのような音がこちらまで聞こえてきます」
ロシア製のソユーズロケットは轟音をとどろかせて、宇宙へ向けて出発しました。前澤さんは日本の民間人として初めて、国際宇宙ステーションで滞在します。
■2人合わせて100億円以上か
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を立ち上げたことで知られる前澤さん。2018年、突然こんな発表をしました。
前澤さん:
「やっと皆さまに発表できます。私は月に行くことにしました」
“月旅行”に行くことを発表したのです。ただ、その出発は2023年のこと。その前に前澤さんは宇宙に向かったのです。
今回、前澤さんは撮影を担当する日本人スタッフも連れて行き、2人合わせて100億円以上かかったとみられます。
■「ついに夢が叶うという気持ちでいっぱいです」
2021年はいわゆる“大富豪”たちの“宇宙旅行”ラッシュとなっています。7月11日にはイギリスのヴァージングループの会長、リチャード・ブランソン氏がテスト飛行に成功。
英・ヴァージングループ リチャード・ブランソン会長:
「私が宇宙服の内側に書いたミッションは『宇宙旅行の夢を孫たちにとっての現実に変える』でした」
そのおよそ10日後には、アメリカのAmazonの創業者、ジェフ・ベゾス氏が宇宙旅行へ。
Amazon創業者ジェフ・ベゾス氏:
「オーマイゴッド!私の期待を劇的に上回りました」
そして9月には、イーロン・マスク氏のスペースX社が、実業家ら民間人4人だけを乗せた宇宙船の打ち上げに成功。そこまでして宇宙に行く理由はどこにあるのでしょうか。
記者:
「子どもの夢の実現でしょうか?精神的なチャレンジでしょうか?あるいは単なるビジネスですか?」
前澤さん:
「昔から星空だったり、天体が好きでした。そんな中、こういう機会に恵まれていけることを改めて本当に嬉しく思いますし、ついに夢が叶うという気持ちでいっぱいです」
■宇宙旅行に向けた訓練とは?
前澤さんは宇宙への出発にあたり、さまざまな訓練をこなしてきました。地球に戻ってきた際、不時着したときに備えて生き残るすべを身につけるための「サバイバル訓練」などです。
前澤さん:
「辛かったことは回転椅子、スピニングチェアっていうやつです」
回転する椅子に座り“宇宙酔い”になれる訓練です。
前澤さん:
「横回転は大丈夫なんだけど、縦回転が入ってくると気持ち悪くなる。どこにいるか分からなくなっちゃったときに気持ち悪くなる」
モスクワの上空6000m~9000mで行われたのが無重力訓練です。
あぐらをかいて遊泳してみたり、ペットボトルからこぼれた水を飲んでみたり、宇宙服に着替える訓練をします。
そして迎えた8日・・・
見送りの関係者:
「前澤死ぬなよ!生きて帰って来いよ!」
出発前にお祈りをすませ、宇宙服の気密性もチェックします。
ソユーズに乗り込んだ前澤さん。胸のあたりを叩く仕草を見せます。Mr.Childrenの曲に合わせて手を動かす様子も。
そして日本時間午後4時38分、ソユーズの打ち上げは成功。無事、軌道に乗りました。
■日本国内での反応は・・・
前澤さんが宇宙旅行に飛び立った瞬間、YouTubeの生配信を見ていた人は18万人超え。
また、こんなところでも・・・
山本恵里伽キャスター:
「今、ロケットが打ち上げられました。このモニターでも、ものすごい迫力ですね」
新宿の大型ビジョンでも生配信されました。
山本キャスター:
「多くの方が足を止めて、この雨の中、モニターをずっと見つめていますね」
打ち上げを見ていた人:
「感動的でした」
40代女性:
「すごいですね、行動力というか、経済力もあると思いますけど」
今回の宇宙旅行の費用2人分で100億円と言われていますが・・・
山本キャスター:
「いくらなら(宇宙旅行に)行こうと思いますか?」
20代女性:
「億は行けない。億はムリだな」
「200万円!」
■12日間の“宇宙生活”へ・・・
そして日本時間午後10時をすぎて。
宇宙船からの音声:
「真下に(国際宇宙)ステーションがいます」
前澤さんでしょうか。宇宙船から日本語が聞こえてきました。
宇宙船からの音声:
「100m切りました。デカ!わあ、ヤバ」
日本時間午後10時40分ごろには、宇宙船が国際宇宙ステーションに無事ドッキングしました。
宇宙船からの音声:
「感動です。たった今到着しました」
12日間の宇宙生活がまもなく始まります。(08日23:10)