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毎週水曜日はかちスポ。今回は剣道の女性剣士です。
恩師の背中を追いかけ、教職員の全国大会で優勝した中学校教諭が神埼市にいます。もともとは埼玉県で教壇に立っていましたが試験を受け直して戻ってきた佐賀、見据えるのは来年の国スポです。
神埼市出身の山村貴恵さん。
【山村さん】
「相手が来るところを抑えるというかそこを我慢して我慢してそこを抑えるっていうのが得意」
相手が打ってくる瞬間に合わせて面を打つ「出ばな面」を武器に8月開かれた全国教職員大会・女子個人戦で日本一になりました。
山村さんがこの大会で優勝したのは5年ぶり2回目。
前回は埼玉県代表としてでした。
【山村貴恵さん】
「地元に戻ってきて佐賀の教員として佐賀の山村の垂れネームで優勝できた」
もともと6年間、埼玉県で教壇に立っていましたが、来年、佐賀県で開かれる国民スポーツ大会を見据えて3年前試験を受けなおし、ふるさとに戻ってきました。
山村さんが勤務するのは、神埼市の脊振中学校。
全校生徒39人の小規模校で担当するのは保健・体育。
【1年生】
「体育の授業とかでも困っている時にルールをさっと教えに来たりしてくれる優しい先生」
放課後は剣道部の指導。
部員は3人しかいませんが、人数が少ない分、一人一人に時間をかけて稽古します。
【1年生】
「日本一の先生が教えてくれることは滅多にないので吸収してから全国で活躍したい」
【山村さん】
「佐賀県の子たちが全国に羽ばたいてまた下につながってくるといい」
この日、山村さんは教員になったきっかけでもある恩師の道場へ稽古に向かっていました。県内で7人しかいない剣道八段の北原哲也さんが開く稽古会です。
【山村さん】
「わたしが日本一を目指すきっかけをつくってくださった先生」
北原さんは神埼中学校剣道部時代の顧問。
社会人になってからも試合の勝算などを相談していました。
【北原さん】
「山村さんの強みはまさに負けず嫌い。やっぱり勝負というものをやっていく上ではこの負けず嫌いが原点になる」
【山村さん】
「ただいま」
【母 哉子さん】
「おかえり」
帰宅すると3匹の猫が出迎えてくれます。
10年ぶりに帰ってきた地元。
【母 哉子さん】
「佐賀に帰ってきたから国スポまではがんばらないといけないかなと思うけれど精一杯がんばっているからこれ以上がんばれとは・・・」
【山村さん】
「やりすぎって言われる」
山村さんは去年11月に右手首を骨折。
12月に手術して今もボルトが2本入っている中大会に臨んでいました。
【山村さん】
「6月にやっと試合できると先生にいわれたからそこで言われたとおりにしていたら今回の大会も優勝できていない」
山村さんが剣道をはじめたのは小学1年生の時。先に兄が始めていた影響でした。
【山村さん】
「おととし全日本選手権でベスト16。中学時代九州3位と全中ベスト8は団体で高校は個人で九州大会優勝したのが一番いい成績」
高校3年の時に全国総体でベスト16。
その後、筑波大学に進学しましたが団体の出場メンバーに選ばれないなど道を迷う時期もあったといいます。
【山村さん】
「大学でうまく行かなかったからその時は辞めようと思ったりもしたけれど向こうに行って何も結果が出せなかったから何もなく帰ってこれない」
埼玉県で教員になってからも剣道を続け、25歳の時初めて全国教職員大会で日本一に輝きました。
【祖母 照子さん】
「おじいちゃんがいたなら喜んでいた。貴恵ちゃんこがんなるまでがんばったね」
【山村さん】
「佐賀国スポまでおばあちゃん元気でいて」
8月、山村さんは県内で女性だと17人しかいない六段に合格。
そして、神埼市で開かれる来年の国スポ剣道競技には特別な思いがあります。
【山村さん】
「地元で開催される本当に貴重な大会なので優勝に貢献できるような選手になって必ず佐賀を優勝に導けるようにがんばりたい」