北海道・石狩市に１台の小さな移動販売車が。
コンビニ大手・セコマのスタッフが菓子や飲料など１００個以上の商品を積み込むと…
誰も乗らずに出発しました。！
実はこれ、自動運転の配送ロボットなんです。
京セラの子会社・KCCS＝京セラコミュニケーションシステムが車両の開発を進めています。
無人のまま車道を走りますが、ちゃんとナンバーがついていて無人の移動販売車が車道を走るのは日本では石狩市だけです。
実証実験としてKCCSが石狩市の協力で２０２１年に始めました。
通常は時速１１キロほど。ジョギングするくらいの速さで、障害物や急な飛び出しも自動で検知して対応します。
走行面での課題はかなり克服されていて、サービスを実用化レベルに作りこむという段階に来ています。
実験に参加するセコマは、店に来られない高齢者が今後増えるだろうと自動配送ロボットによる移動販売に期待を寄せています。
北海道という土地柄、大雪など悪天候の克服も必要ですが、この冬の走行実験では吹雪の中でも問題なく走ることができました。
車道を走る自動配送ロボットが実用化されれば、年間１０００億円以上の経済効果が期待されます。