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僕の特技というか、特性というか
まあ、別に人に誇れるようなことではないんだけど
僕はとてつもなく影が薄い。
何人かでいる時なんか、その集まりの中盤なんかでいることに気がつかれたり
僕の前で僕の話をされたこともあるぐらいだ。
もし現代でも忍者が職業として存在していたなら就活には困らなかったんじゃないかと思うほどに
まあ、普段からおとなしい方ではあるし、別にガンガン前に出たり、輪の中心にいたいと思ったこともないし
これぐらいの距離感で人と接するぐらいが一番ちょうど良いとさえ思っている。
だいたい中心にいたり、人から必要とされてる奴の方こそ、どういう精神なのか僕にはわからない。
そんなのしんどいし疲れるだけだろうと
だから君と初めて出会った時
どういう人なのか
どういうつもりなのか
どういう意味なのか
何一つわからなかったし
わかろうとも思っていなかった。
いつも端っこで誰の目につくこともなく過ごしている僕に対して興味津々に話しかけてくることに恐怖さえ覚えた。
僕と君は真逆で
光り輝く君の前に立っていると、僕の影は薄くなるどころか消えてなくなるように感じた。
だから最初は苦手だったんだ。
でも結局、輪の中心にいるということは、先頭を歩くということは、みんなに注目されるということは
それだけ魅力的な人間であるということで
そんな太陽に見つめられて、近づかれたら
なんの取り柄もない、性格の悪い影ですら勘違いをしてしまうみたいで
そんな太陽にさえ、悩みや悲しみや、苦しみがあることに気づいて触れた瞬間に
今までの価値観や考えなんてそれこそ影ぐらい薄いもので、簡単に反転してしまった。
僕にできることがあるなら
こん奴にも役割があるとするな
君を守りたい。
人に見られないからこそ
人から見えないからこそ
守れるものもあるのかも
なんて思って
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