終電後の駅構内に集まる大勢の作業員。神戸市営地下鉄で開業以来初めての『駅の丸洗い』が行われました。
　（神戸市交通局・西神中央管区　網本秀男駅長）「営業が終わって朝の４時半まで、その間にやってしまわなっていうところがありますので、焦りの気持ちもありますからね。１９７７年に開業して、それからもう４７年が経っていますので」
　神戸市営地下鉄は、４７年前の１９７７年に名谷駅～新長田駅間で開業。その後、１９８７年に西神・山手線が全線開通、２００１年には海岸線も開通。現在では全線合わせて１日で約３０万人に利用されています。
　その神戸市営地下鉄で１９７７年の開業以来初めて行われたのが大掃除です。
　（網本秀男駅長）「天井から壁から床から、もう全て綺麗に洗うっていうことで、“丸洗い”っていうふうに言っています」
　駅の『丸洗い』として２７駅のうちで市が管轄する２６駅を大掃除。終電から始発までのわずかな時間を積み重ね、１駅約１か月かけて行われました。普段は水拭きだけで済ませている床面や壁を、高圧洗浄機やブラシで力強くゴシゴシ。これまで手の届かなかった天井部分や、階段の一段一段、そして点字ブロックなどを徹底的に洗いました。手すりもピッカピカに！作業は約４時間。始発までに終わらせました。
　すると…なんということでしょう、長年溜まっていた汚れが、キレイに美しく！見比べるとその差は歴然。でも、どうしてこのタイミングで“丸洗い”だったのでしょうか？
　（網本秀男駅長）「お客様から、もう４７年も開業から経っていますので、駅の中が暗いとかね、汚れてるっていうお声をいただいていたので」
　２０２３年５月下旬から始まり、今年３月３１日まで、約３億５０００万円をかけて行われた大掃除。利用客の反応は…？
　（駅の利用者）「最高や」
　（駅の利用者）「掃除する前の薄暗い雰囲気と、明るい雰囲気とは、全然違いますね」
　（駅の利用者）「キレイになりましたね。我々駅の利用者が少しでも気持ちよくということで、掃除していただいているということはありがたい話だと思っています」
　開業当初のピッカピカだったころからこの駅を見続けていた駅長も感慨はひとしおです。
　（網本秀男駅長）「黒ずみとか汚れが目立つのは気になっていましたけれど、今回の“丸洗い”の清掃で、すごく壁面もキレイになっていますし、床面もキレイになっています。もう明るい気持ちになりますね。せっかくキレイになったので、このままの状態を維持していきたいと考えております」
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