2つの疑問。リーランドは、ケーンの仕打ちを、brutal thingとかbehave like a swineとか表現してるし、バーンスタインも似たようなことを言っている。これは、解雇して、充分すぎる年金を与えることを指すんだろうか? もう一つは、ローズバッド。これは、ケーンが後見人サッチャーを殴打した雪ゾリのメーカーの名前だった。……彼はいつ、それを手に入れたんだろうか? 少なくとも、リーランドは、それを知っていた。何故なら、リーランドは、ケーンに、その雪ゾリを発見する筈だった夜に、スーザン アレキサンダー出会ったと、語らせているからである。彼は、エミリーノートンと同じダンス教室に通っていた。ことによるとつきあっていたのかもしれない。 ケーンが最初に、ローズバッドとつぶやいたとき、そのとき、彼は、彼が旅立ったときの母の心情を理解したのだろう。そして、二度目に、発せられたその言葉は、リーランドへのメッセージではなかったのか? スーザンへの酷評をケーンが完成したのとは反対に、彼の秘められた意図を持ったストーリーを、リーランドが完成した、と僕は考えている。