7日から三連休ということで特オシのテーマは「値上げに負けるな！満喫“秋の味覚”」です。値上げの荒波をかいくぐり、実りの秋を堪能する方法を探ります。
■記録的な「値上げの秋」
１０月に値上げされた商品は４６００品目を超えました。買い物客も「何もかも上がってきて本当に大変」「まとめて買って冷凍して小出しにするとか安いうちにまとめ買いするようにしている」と悲鳴が上がっています。札幌市内のスーパーでは、猛暑の影響で野菜の価格も高止まり。去年の同じ時期と比べホウレンソウの価格はおよそ１．３倍。ハクサイの価格は１．５倍に。石狩鍋を例に生鮮食品の価格をみていきましょう。９月下旬の価格を去年と比べると、ハクサイは１４８％、ホウレンソウは１３４％。長ネギは１３４％、ニンジンも１１７％と高く、いずれも８月と９月の猛暑が影響しているということです。一方、横這いか安くなっている食材もあります。秋サケとダイコンはほぼ横ばい、ゴボウは去年の９４％の価格です。筋子の分量は少々、あるいはお好みで入れるということで、計算から省きましたが去年と同じ石狩鍋を作ったところ、食材だけで１２％、１割以上高くなる計算でした。
■筋子は半額に？
さて秋の味覚の代表する、筋子ですが実は去年のほぼ半額となっています。番組が札幌市内で見つけた最安値はこちらです。「北海道産の筋子が１００グラムあたり４５０円。」4日、札幌市手稲区の格安スーパー「キテネ食品館」でこの価格でした。秋サケは昨シーズンの終盤に漁獲量が増えて、いまその時の冷凍イクラの在庫が十分にあるそうです。そのため安値になっているということでした。
■この秋、オススメの鍋は？
ぐるなびが今年のトレンド鍋として「とろみ鍋」を発表しました。その名の通り具材や片栗粉でスープにとろみをつけた鍋。年間を通して価格が安定しているナメコに、道内ではこれから十勝を中心に収穫を迎える旬の長芋を使います。とろみをつけると冷めにくく「エネパ」＝エネルギーパフォーマンスも優れているそうです。
■旬の海の幸にも猛暑の影響が…
7日からの三連休に予定されていた「あっけし牡蠣まつり」は史上初めて延期となりました。１１月１８日と１９日の２日間で期間も１日短くなりました。海水温の高さでカキの生育に影響が出ているということです。
シシャモで有名な胆振のむかわ町でも、町内の商店は三連休から名物の「すだれ干し」を作る予定でした。しかしシシャモ漁は資源保護のため２９年ぶりに禁漁です。
明るい兆しもあります。根室サンマ祭りは8日開催されますが、５年ぶりにサンマのつかみ取りが復活し、２００円でサンマの塩焼きが食べ放題です。実はサンマの漁獲量が去年に比べて４割も多くなっているためです。
■近場で旬の味覚をお得に味わいたい！
札幌市南区では意外な収穫体験ができるんです。観光農園ＳＡＰＰＯＲＯ ＦＲＵＩＴＧＡＲＤＥＮでは今年、サツマイモが大豊作！手ぶらで楽しめる収穫体験が家族連れに人気です。戸田秀之代表は「元々が南国の方の作物になるので（暑さは）逆にありがたかった」と話します。体験料は中学生以上が２００円。さらに３株掘って1500円がかかります。その後は１株の追加で５００円が加算されます。（詳しくはＳＡＰＰＯＲＯ ＦＲＵＩＴＧＡＲＤＥＮで確認してください）
後志の仁木町の直売所では町内でとれたシャインマスカットが１房１０００円から販売されています。輸送を見越して、熟する前に収穫する本州産と違って、しっかり熟してから収穫しているので甘味が強いということです。
■食べて応援！
中国での輸入禁止措置のため、ホタテは取引価格で２割以上安くなっています。餃子とカレーで有名なみよしのでは、先月３０日から道産ホタテを使った「ホタテ貝柱カレー」を提供しています。
三連休は値上げと上手に向き合いながら食欲の秋を満喫したいですね。以上、特オシでした。
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