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岩手の誇り「SL銀河」memories 2023年6月11日ラストラン

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Жыл бұрын

ー岩手の誇り SL銀河 
東日本大震災からの復興を観光面で支援しようと、2014年からJR釜石線を中心に運行されてきた「SL銀河」。北東北では唯一の「動く蒸気機関車」に乗れるとして人気を博してきた。2020年には東京五輪の聖火を客車に乗せ「復興の火」としてリレーするなど、岩手県を代表する観光列車となっていた。
機関車は1940年に製造され岩手県内を中心に活躍した「C58形239号機」。1970年には「山田線無煙化の最終列車」として宮古~盛岡を走行した。その後、盛岡市内の公園で約40年間保存され市民に愛されてきた。そして2012年から復元工事が行われ約1年後に現役復帰した。
客車は北海道で活躍していた「キハ141系気動車」をSL銀河専用に改造。内装も外装も、花巻市出身の作家・宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」がモチーフになっている。性能面も個性的で、急な坂道ではSLの補助をする「協調運転」のためにエンジンを有している。このエンジンは、盛岡~花巻の回送時には客車が先頭に立ってSLをけん引することにも活用されていた。
一方で、客車は40年以上前の国鉄時代に製造されたもので老朽化が目立ち、修理をするための部品入手も困難となったことから、JR東日本はSL銀河の運行終了を発表。デビューから9年2カ月で惜しまれつつ引退することになった。機関車は引き続き盛岡の検修庫で整備され、2025年2月の検査期限まではイベント等での活用が検討されている。
ー釜石 大漁旗お見送り
SL銀河にとって最後の運行となった2023年6月11日。釜石市のJR釜石駅には、最後の雄姿を見届けようと市民や鉄道ファンらが押し寄せた。
また、甲子川の河川敷では最後の見送りの準備をする人たちの姿があった。呼びかけたのは、東京都在住の会社員・大嶋朋子さん。毎週のように岩手を訪れ、四季折々のSL銀河の写真を撮り続けてきた鉄道写真愛好家だ。
大嶋朋子さん
「SL銀河は関わっている『人』がすごく見える車両だったので、私にとっては『写真を撮りに行く』というより『会いに行く』という感じで通っていた。やっぱり最後は釜石らしく大漁旗でお見送りしようと、いつも写真を撮っている仲間に協力してもらった」
これまでSL銀河運行日には、沿線各地で住民らが自主的に仮装して見送りをすることが定番の風景となっていた。この日は大嶋さんの呼びかけで各地から「キャラクター」が集合し、みんなでラストランを盛り上げることになっていた。
午後2時40分、SL銀河は市民らに見送られ釜石駅を発車した。
車内アナウンス「進行方向左手では地元の皆さまが大漁旗を振ってSL銀河のお見送りをしています」
ひときわ長い汽笛を響かせてSL銀河が現れた。参加者らは力強く大漁旗を振る。列車の乗客らも手を振り返す。列車との距離は離れていても、沿線の市民らと乗客が一体となった瞬間だった。
釜石市から来た親子
「もう乗ったり見たりできなくなるが、今まで頑張ってくれてありがとうという思いを込めた」
「みんなに愛されてきたSL銀河なので、本当にありがとうという思いが強い」
花巻市から来た男性
「沿線の人も写真を撮りにわざわざ来てくれる人も、みんなが応援しているというのがしみじみ分かるので。愛されているんだなと、しみじみ思った」
“大漁旗お見送り”を企画した大嶋朋子さん
「車両に乗っている人と沿線でお見送りしている人の距離が近いのがSL銀河の魅力だと思うので、最後までお見送りできて手を振り合えて良かったと思う」
ーめがね橋 サプライズセレモニー
遠野市の「宮守川橋梁(きょうりょう)」。川面に映る様子が「めがね」のようであることから「めがね橋」とも呼ばれている。花巻市出身・宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のモチーフとも言われJR釜石線のシンボルとして親しまれている。
午後8時すぎ、暗闇の中から現われたSL銀河。普段はあっという間に通過してしまう場所だが、この日はゆっくりゆっくりと別れを惜しむかのごとく長い汽笛を響かせながら走った。そして、特別に橋の上で停車した。地上では市民らがライトを振り、その奥では花火が打ち上げられた。まさに「銀河鉄道」の夜と言える世界が広がった。
静まり返り、幻想的な雰囲気が広がる中で乗務員の声が響き渡った。
乗務員
「ありがとうー!」
SLの別れを告げる力強く長い汽笛が山々にこだました。
乗務員
「またね!」「ありがとうー!」
再びゆっくり動き出すSL銀河に、辺りからはすすり泣く声も聞こえる。集まった市民らは列車が見えなくなるまでライトを振り、会場は大きな拍手に包まれた。
埼玉県から来た男性
「機関士さんの最後の『さよなら』って、本当に涙が出てきた。最高でした」
釜石市から来た親子
「(自分が)子供の頃、一緒にSLと走り回っていた思い出がある。息子に同じ経験をさせられて、すごくうれしい。息子が大きくなった時にもう一回思い出したい」
ー旅の終わり 終着駅へ
終点となる花巻市のJR花巻駅では、地元の民俗芸能・鹿(しし)踊りが出迎えた。午後9時すぎ、SL銀河はゆっくりとホームに進入。9年2カ月、内陸と沿岸被災地を結んだ観光列車がここに終わりを告げた。
一夜限りのナイトクルーズは、SL銀河の集大成として多くの人に感動を与えていた。
東京都から来た乗客の親子
「楽しくて宇宙を走っているような気がした」
「沿線の地元の方が本当に一生懸命手を振ってくれて、温かく外から来る人を受け入れてくれて、すごく感動して胸がいっぱいになった。SL銀河がなくなっても、これからも遠野も釜石も子供たちと訪れたい」
兵庫県から来た乗客の男性
「宮守の橋梁(きょうりょう)で花火が上がり、すごく感動的だった。復興の象徴であるSL銀河が運行再開をしてくれたらいいと思う。希望の列車だと思う」
SL銀河はこの後、客車側を先頭にして盛岡市の車庫へと帰る。運転室の乗務員らが、ホームの乗客らに「ありがとうございました」の言葉を重ねた。
ー車庫に収まるSL
SL銀河の客車はエンジンを搭載しているため、JR東北本線における回送運転では「客車がSLをけん引する」という珍しい光景になる。客車はまもなく廃車されることが決まっており、この編成が見られるのはこの夜が最後だった。
客車と別れたSLは、駅構内の検修庫と呼ばれる車庫に帰ってきた。SLの向きを変えるための「転車台」では、いつもより多く回転して迎えた市民らの歓迎に応えていた。
ここで整備・修繕されてきたSLは9年間、「故障による運休ゼロ」という偉業を成し遂げた。SL銀河(定期運行分)は計507本運行され、7万4000人の乗客を乗せてきた。被災地の復興支援を掲げて運行が始まったSL銀河の旅は幕を下ろすが、復興を願う思いに終わりはない。再びSLが岩手のために希望を乗せて走る日を願って。
映像協力
@miniphotologさん
@yoshi3_tさん
児玉祐弥さん
R.Munchenerさん

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