※この動画はトライアルバイクに乗る方へ向けた、日頃の整備の重要性をアピールする目的で作成した動画ですが、うｐ主は二輪の整備士などではなく、完全なド素人です。
紹介している整備の手法自体は完全に自己流で、真似をすることは基本的に推奨しません。
この動画を参考に行われた整備内容により生じた損害や事故等の不利益について、うｐ主は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
トライアルという大変シビアな競技で酷使するマシンなので、こういった作業はプロの整備士にお任せするのが基本と考えます。
動画を見て「どうしても自分でチャレンジしてみたい！」と思われた方のみ、自己責任でどうぞｗ
【この動画の解説】
少し古いタイプのトライアルバイクでよく使われている、AJP社製の分割型フロントブレーキキャリパーをうｐ主（整備素人）が黙々と分解清掃しています。
最近のトライアルバイクはBRAKTEC社製のものが主に採用されていますが、一体型と分割式のものがあり、分割式のタイプはこれとほぼ同じものと思われます。
数年前までは最もメジャーなタイプのものであったと思います。
競技用バイクのキャリパーなので作りは限りなくシンプルになっており、一般の公道用バイクのような余計なシールやダストブーツなどが装備されていません。
つまり、普通の公道用バイクのように“乗りっぱなし”みたいな使い方はできず、定期的なメンテナンスが必ず必要になります。
よくある不具合として、キャリパー本体とピストンの間にあるオイルシールを装着する溝の部分に腐食が発生し、その影響でピストンの動きが悪くなってしまい、レバーを離している時でもスムーズにピストンが戻らず、ブレーキを引きずったような状態になってしまいます。
トライアルは競技の特性上、障害物にブレーキローターをぶつけて歪ませてしまうことがよくありますが、パッと見では分からないような僅かな歪みの場合はライダーのレベルにもよりますが、ピストンがしっかり戻ってくれる状態であれば走行に大きな支障がない場合があります。
ですが、ここでキャリパーに固着が発生していると激しい引きずりが発生し、摩擦熱によるフェードやベーパーロックが発生し、まともに走行ができなくなるどころか最悪ローターやパッド、果てはキャリパー本体を破損することにもつながります。
こういった状況を避けるため、ブレーキ周りの定期的なメンテナンスは欠かすことのできない重要な作業なのです。
特に、沢や河原のような水の多い場所でよく乗っている方は注意が必要です。
トライアル競技だとスピードを出さないのであまり問題になりませんが、高速度での移動を多く伴うツートラをよくされる方も、引きずりで摩擦熱が発生しやすいので気を付けたほうがいいと思います。
使っている工具やケミカル類についてのリンクは気が向いたらそのうち概要欄に貼りますｗ