参院補選の1週間後に総選挙となったことで、県内の自治体は慌ただしく準備を進めています。中でも困っているのが、最大4つの選挙を一度に抱えることになった牧之原市です。
＜牧之原市　源間成紀総務課長＞「（皆さんバタバタですが、これは何を？）いま、参議院の補欠選挙に向け、会場の準備、期日前投票の準備をしております」
　10月6日の牧之原市役所です。8日から始まる参院補選の期日前投票の準備に追われていました。牧之原市では当初、市長と市議会議員の選挙が10月24日に予定されていました。そこに参院補選のスケジュールが決まり、トリプル選挙となったのです。さらに。
＜岸田文雄首相＞「10月19日公示、10月31日に総選挙を行うこととします」
　4日、突然飛び込んできた解散総選挙。総選挙が重なったことで、牧之原市は2週間で最大4つの選挙を行うことになったのです。しかも、総選挙では小選挙区と比例代表、さらに最高裁判所裁判官の国民審査があるため、公示翌日の20日からはひとつの期日前投票所に最大で6つの投票箱が置かれる可能性があるのです。
＜牧之原市　源間成紀総務課長＞「ここまで早くなるとは思っていなかったので、担当職員を含め、驚きというか、どうして対応するか頭を抱えていた」
　牧之原市はこんな問題も抱えています。
＜牧之原市　源間成紀総務課長＞「本来3つの掲示板が並ぶことはないと思うんですけど、この3つに加えて衆議院にかかわるポスターが掲示されます。一軒のお宅で貼らせてもらうのではなく難しい」
　候補者ポスターを貼る掲示板。4つの選挙ともなると横幅にして、車8台分にもなるといいます。
＜牧之原市　源間成紀総務課長＞「ポスターの掲示をお願いしていたところが減っていることに加え、さらにたくさん設置しなければいけなくて場所を探すのに苦労してます」
　一度に4つもの選挙、有権者はどう思うのでしょうか。
＜牧之原市民＞「いっぱい選挙でわけわかんなくなっちゃうね。誰が誰だか。どこにどう入れるか。でも、ここでちゃんと分けてくれるから」「偶然が重なっちゃただけでしょ。それはやらなきゃいけないよね」
　大切な一票を投じるだけに、より慎重に担当者が神経をすり減らす日々はまだまだ続きそうです。
　県内では富士宮市でも市議会議員の補欠選挙が24日に予定されています。選挙管理委員会の担当者に聞くと、期日前投票が重なる時期の運営には特に神経を使いたいとのことです。
#オレンジ6　10月6日放送