黒金のペンチは3.8 mm を切って刃こぼれしたというより、最初の紹介(0:45~)の時からすでに刃先に損傷が見られる。3.3 mm の後(3:36~)も同様、損傷が確認できる。3.8 mm を切った後は大写しになるので損傷部分が良く見えるが、これが「より損傷がひどくなった」のか「あまり変わっていない」のか、縮尺が一定でないため判別し難い。 また、既に損傷した(=切れ味が鈍った)刃では、材に切り込んでいかない分だけ余計に刃が変形しやすい事もあると思う。仮に上記の判別が出来、3.8 mm で「より損傷がひどくなった」と結論付けたとしても、今度はその原因が判らない。「3.8 mm が太すぎたから」なのか、「既に損傷した刃だったから」なのか、どちらもあり得る。 このように、初期の条件に問題があると、それがずっと尾を引く事が多い。新品のペンチと使い古しのペンチを比較する場合、使い古しは刃の「消耗していない部分、未使用に近い部分」を使う事で問題は少なくなると思われる。当然、新品は「刃のどの辺りを使うか」を簡単に合わせる事が出来るので、力加減の比較も出来る。