Рет қаралды 424
埼玉県芸術文化祭2022地域文化事業
第15回地域伝統芸能今昔物語 「映像記録会」
―埼玉県熊谷市・伝統芸能の力―
令和4年11月23日(水・祝)
熊谷市大里生涯学習センター文化ホール
制作:埼玉県芸術文化祭2022地域文化事業 熊谷市実行委員会
撮影・編集:株式会社バインドワークス
監修:熊谷市立江南文化財センター
あおぎりかい おぎえぶし「かなやたんぜん」
06 青桐会 荻江節「金谷丹前」
青桐会は安井博親(荻江幸代)氏を会主として、山田流箏曲を主に、世代を超えた伝習と日々の錬磨を続けている。また、「古曲」と称される「荻江節」「河東節」の演奏と復元をはじめとする日本古来の演奏史研究を基礎として、現代に継承する試みを進めている。
荻江節は江戸時代中期に長唄の唄方を引退した荻江露友(不詳~1787)が、座敷での演奏の機会に、鳴り物を用いず、三味線のみで唄うことを始めたことから、この「荻江の節」を発端として「荻江節」の流れが確立された。現代に伝えられている荻江節の曲目は23曲のみで、この伝統音楽の真価を後世へと継承することが待ち望まれている。
今回演奏する「金谷丹前」は、宝暦3年(1755)、長唄で初演されたものを、荻江節初世の荻江露友が荻江節に移曲したもの。丹前とは「伊達風俗」を表現した語で、丹前男が傾城の元へ通う道行と、女を寝取られた男の恨み言が歌詞となっている。冒頭の「春雨の降るは涙か」の歌は『古今和歌集』の大友黒主の和歌である。二上り三味線の繊細で甘い感傷的な旋律。地歌風のしっとりとした振り付けで舞踊とも共演される。歌詞の中の「色の村田の中将も」の村田は小唄の名手であった村田半兵衛のことで、紀文大尽の取り巻きで美男、吉原の人気者であったとされる。
荻江幸代の唄、荻江みさとの三味線という名手による演奏からは、荻江節の神髄とも表現できる繊細かつ情感ある声と音が美しく響いている。
地域伝統芸能今昔物語については「伝統芸能の世界」をご覧ください。
www.kumagaya-bu...
作成:埼玉県熊谷市立江南文化財センター:埼玉県熊谷市千代329番地
熊谷デジタルミュージアムwww.kumagaya-bu...