今回はエイリッヒ・フロムの「自由からの逃走」を取り上げます。
「自由」の為の数々の戦いが、人類では過去あり、人間は
自由の問題とは、自由を獲得することと、自由を守ることが
すべてだと考えていました。
しかし、それだけ苦労して手に入れた「自由」を、人々はいとも
簡単に捨て去り、むしろ、自由から逃げてしまうという事が起きました。
　目に見える「自由」を獲得することに夢中になり
その「自由」を犯される時に、強い抵抗をしますが、見える自由を獲得することに
目が奪われて、目に見えない「束縛」を見落としてはいないだろうか。
　
ネット社会で人々は便利になり、ＳＮＳで人との繋がりは
安易になり、様々な有益な情報を誰でも手に取れるようになりました。
しかしその一方で、ネットの情報を鵜呑みにし、思考停止し
しかも、外からの情報をあたかも自分の考えと思い込み
そのことにすら気づいていないのであれば
これほど恐ろしいことはありません。
そして、歴史を振り返れば
世の中が変化し、人々が不安な時こそ、自由の逃避は起きます。
そしてそのような時こそ「ファシズム」が力をもつのです。
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