www.abn-tv.co....
農薬や化学肥料に頼らない農作物で作った「オーガニック給食」が広がりを見せています。中でも全国から注目を集める場所が県内にありました。
町に2つしかない小学校うちの1つ、松川中央小学校。ここに全国から40人の視察団が訪れていました。熱心に見つけるその先は…ガラス張りの調理室。
■東京から
「ぜひ学びたいと思ってきました」
■静岡から
「松川町さんが熱心に取り組まれているということで、勉強させていただきたくて」
給食センターで一括調理が主流の中、自校で調理を進めるこちらの給食は…
■生坂村から
「有機給食に興味があって」
そう、有機野菜を使ったオーガニック給食です。さらに松川町の給食は去年10月から完全無償化に。
（なぜここまで給食に力を入れているのでしょうか？）
■松川中央小学校栄養士・木下めぐ美さん
「給食がはじまりではなくて、遊休農地を解消したいということから始まって、そこで作られた野菜を子どもたちに食べてほしいっていう」
松川町はリンゴやモモなど果物の栽培が盛んですが、近年担い手不足で使われない農地が増えています。そこで町民に農地を貸し出して野菜作りを呼び掛け、さらに有機栽培の作物が学校給食として使われると、生産者に補助金が出るようにしました。
町に野菜を提供する牛久保さん。ジャガイモやタマネギなど数多くの無農薬野菜を育てています。
■うしうしファーム・牛久保二三男さん
「非常に作っている側としてはやりがいを感じるし、下手なものを作れないなとそう思って、もっとおいしい安全な野菜をと。あそこの給食はおいしかったと大きくなっても松川町のことを思い出してくれたら」
この日の献立は魚のカレー揚げや地元野菜をふんだんに使った具だくさん汁など。
■うしうしファーム・牛久保二三男さん
「素材の味をいかして出汁がすごく効いていておいしいですね。松川の給食はおいしいんだなと確信しております」
■東京から
「こういう給食を全国に広めていきたいと思いました」
毎日おいしい地元野菜を食べることができる児童に聞いてみると…
■6年生
「めっちゃうまいよ」
（オーガニック知ってる？）
「知らん」
（オーガニック知ってる？）
■6年生
「知らない、おいしい」
意外にも知らない児童が多いようです。