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市民の声「ちょうちんあんこうみたいな」「深海魚っぽい感じ」「黄色いサケ?」「クジラ!?」
苫小牧漁業協同組合 赤澤一貴総務部長:「まだまだ(多くの人が)マツカワ、王鰈を知らない状況が続いています。」
と、まだまだ認知度が低いこちらの魚は・・・マツカワガレイ!カレイの中でもサイズが大きく、ぷりぷりの歯ごたえと甘味が人気の高級魚。
道内の日高・胆振・渡島管内の漁協などは、2002年から獲れたカレイに「王鰈」という名をつけ、ブランド化を進めてきました。
山本水産・山本英二さん:「(王鰈をさばきながら)ああ、いいね、すっごいいいよ。」
井元小雪記者:「こんなえんがわ、食べたことないですよ。」
王様の王に、カレイと書いて「王鰈」。「カレイの王様」はいったいどんな魚なのか?その秘密に迫ります。
苫小牧漁港。夜明け前から漁師たちの戦いは始まります。
午前5時すぎに港を出たマツカワガレイの漁船。胆振管内では、魚の通り道に設置しておいた網を引き揚げて、魚をからめとる「刺し網漁」が主体です。
第18新洋丸・山下博史さん:「イシガレイなんだよね、これ。マツカワじゃないんだわ。これもイシガレイ…。」
なかなかマツカワに出会うことができません。
出港から30分後。
山下博史さん:「マツカワ!(大きさとしては)規格にあてはまるサイズ。でも中ぐらいかな。赤い線が35センチで、これより(大きく)なかったら、放流しないといけないんですよね。」
1970年代には、北海道沿岸で年に数10トン獲れたマツカワ。乱獲のあおりを受け、80年代には1トンに満たない量まで漁獲量が激減し、「幻のさかな」と呼ばれるようになりました。
佐藤浩章記者(2002年当時):「私の後ろ、沖合に向かってカゴがリレーされていっています。このカゴの中には、マツカワの稚魚が入っています。大人の手のひらよりも小さなサイズです。」
幻で終わらせたくない。1980年代の後半以降、えりもから西側の海域では、地元の漁業関係者が協力して、マツカワを蘇らせる取組みを積極的に進めてきました。
2006年には、伊達市にマツカワの稚魚を育てるための専用施設もつくられました。稚魚を育てる上で最も重要なのは、水温の管理。毎年、この施設ではおよそ100万尾の稚魚が育ち、海に放流されています。
今ではえりもから西の地域の漁獲量は、毎年100トン前後まで復活しました。
それでも…未だ関係者を悩ませているのは「王鰈」というブランド名が浸透していないことです。
そんな状況を打ち破ろうと『えりも以西栽培漁業振興推進協議会』は、2022年9月から「王鰈」のブランド基準の見直しを始めました。
苫小牧漁業協同組合 赤澤一貴総務部長:「稚魚をつくるためには、お金が必要になってくるので、生産を継続できるように、より付加価値を高めるものとしてブランド・王鰈というものを新たにリニューアルしたところです。」
これまでの基準は「獲れた地域」と、「体長35センチ以上」という条件のみ。ここに9月からは、生きたまま取り引きする「活」か、鮮度を保つために、生きているうちに血抜きなどを施した「活〆」したものに限り「王鰈」と認めることにしました。ブランド価値をさらに高めるためです。
この生きた「王鰈」を活〆するには、熟練の技が必要です。活〆のなかでも、その術を学んだ職人だけができるという『津本式』という締め方で血抜きをすると、2週間も鮮度を保つことができるんだそうです。
山本水産・山本英二さん:「これはおいしくなり始めている感じ(の王鰈)です。コリコリするのもいいけど、寝かして(も美味しくなる)。めちゃくちゃ厚いでしょ。」
井元小雪記者:「すごく透き通ってますよ!ぷりっぷりで、噛めば噛むほど甘味が出てくる感じ。美味しいです。」
市場で王鰈は、高い時で1キロ1万円を超す価格で取引されます。
第18新洋丸・山下博史さん:「生きているのと死んでいるのだと3倍くらいは(値段が)違うかな。流通でも広まってくれれば。」
ちなみに…「王鰈」というブランド名が決まったのは、今から20年前のこと。一般から募集した2585の候補の中から選ばれました。
「王鰈」の名を生み出したのは寿都町の職員。名付け親に、20年経った今の思いを聞きました。
寿都町総務財政課・森本昌和課長:「我が子じゃないですけど、もう20年たって、どうなったのかなと、成長は非常に気にはなります。よりしっかりしたものが消費者のところに届く、ブランド化することによって、生産者の皆さんも頑張って、漁業者のためにもなるのかなと感じています。」
そんな「王鰈」は札幌でも味わうことができます。中央卸売市場にある「まるさん亭」では、生の王鰈に加えて、しょうゆ漬け、さらには、えんがわもふんだんに使った贅沢な「極(きわみ)王鰈丼」が10月から期間限定で登場。
札幌市場めし まるさん亭・伊藤二葉さん:「食べて下さった方にとっても、まだ知名度が低いというか。正直言って、いちばん出たときで(1日)7食なんですよね。(「王鰈」は)なかなかステキなネーミングだと思いますよ。」
まさに今が旬の王鰈は、他にも札幌・西区にある「発寒かねしげ鮮魚店」や、東区の「一和鮮魚店」などでも味わうことができます。
(※まるさん亭は11月19日までの販売)
(※一和鮮魚店は11月18日までリニューアル休業中)
苫小牧漁業協同組合 赤澤一貴総務部長:「マツカワは非常においしい魚なので、しっかり皆さんに価値を認めてもらえるように、しっかりブランドを定着させながら、高級魚であっても買ってもらえるという環境をつくっていくのが理想かなと思っています。」
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