ベートーベン 交響曲第9番ニ短調「合唱」 Op.125　第四楽章【歌詞訳付】
合唱5:45～ 歓喜の歌12:31～
合唱▶ 5:45
男性合唱パート▶9:18
歓喜の歌▶ 12:31
歓喜の歌以降▶13:21
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指揮カール・シューリヒト
パリ音楽院管弦楽団 1958年
作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
作詩:フリードリヒ・フォン・シラー 「歓喜に寄す」
初演:1824年5月7日 ケルントナートーア劇場
◆第九 一楽章
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【歌詞訳】
おお友よ、このような旋律ではない！
もっと心地よい調べを歌おうではないか
もっと喜びに満ちたものを
(※以上３行はベートーヴェンによる作詩)
歓喜よ、神々の霊感、
天上の乙女よ
我々は火のように酔いしれ、
汝の殿に入る
汝は、時が切り離したものを
再び結び合わせる
汝の柔らかな翼の元で、
人々はみな兄弟となるのだ
ひとりの友の友となったものや
大きな成功を勝ち取ったもの、
心優しい妻を得たものは、
自身の歓喜の声を合わせよ
そうだ、地球上にただ一人だけでも
心を分かち合える魂を持つものも歓呼せよ
そして、それがどうしてもできなかったものは
泣きながらこの場から去れ
すべてのものは
自然の乳房から歓喜を飲み
善人も悪人も
幸に輝く道を行く
自然は口づけと葡萄の木と
死の試練を受けた友を与えてくれた
虫にさえ歓喜は与えられ、
天使は神の前に立つ
(※天使とはケルビム=キューピットのこと)
天空を星々が
駆け巡るように楽しげに
兄弟よ、己の道を行け
英雄が勝利を目指すように喜ばしく
抱き合おう、もろびとよ！
この口づけを世界中に！
兄弟よ、この星空の上に
聖なる父がきっと住んでいる
ひざまずくか、もろびとよ
創造主を感じるか全人類よ
星空の上に神を求めよ
星の彼方に必ず神は住んでいる
【ベートヴェン豆知識】
ベートーヴェンは1770年にドイツのボンに生まれた。祖父の代からドイツにやってきたオランダ系ドイツ人。
ベートーヴェンは、今日知らない人はいないほど有名な作曲家だが、最初はピアニストとして活動していて、即興演奏にかけては右にでるものがいないほどの腕前だった。
しかし、26歳頃から聴力が衰えはじめ、演奏活動をしていく事を断念せざるをえなくなる。
聴力を失っていく事に絶望したベートーヴェンは、遺書を書くほど落ち込んだがやがて作曲家として生きていく事を決意し、本格的に作曲に打ち込みはじめた。
作曲家としてのスタートは遅かったが、ベートーヴェンは音楽で絶望や孤独、喜びなどの激しい感情や思想を表現した初めての作曲家といわれている。
そして、ベートーヴェンが絶望や不幸の中から見つけ出した「喜び」を表現した曲=第九は、今なお人々の心を動かすエネルギーや刺激に満ちている。
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