〇山を選ぶ
もうずいぶん前から東鳳翩山に登ろうと考えていたが、週末になると用事があったり天候がさえずで延び延びになっていた。12月も末、まさかの12月は登らずじまいになってしまうか…と危惧したが、幸いこの週末は天候も良いらしく、東鳳翩山行きを決定した。
ところでこの週末の寒波。雪も結構降った。山の上はしっかり積もっているだろうな。これまでは雪山は避けていたが、「雪山はとってもいいからぜひ行ってみろ」と言われ、今回挑戦してみることにした。
〇駐車場
雪山を避けていたのは、寒いのが嫌いなのとアクセス時の雪道運転が不安だからである。次に買う車は四駆と決めているが、そんなに簡単に買い換えられるものではないし。
島根県側から国道9号線を山口市方面に向かい、木戸山トンネルを抜けて国道262号線へ。そして県道62号線へ。国道とは打って変わって雪！そして進むにつれてだんだん積雪の量は増え、轍に沿って運転することに。そしていよいよ板堂峠に差し掛かるところで・・・タイヤが空転・・・。せっかくここまで来たのに・・・。何とかならないだろうかと思い、スコップで雪をかいてみたり、バックして勢いをつけてみるがやはりダメ。
仕方なく引き返すことにした。路側帯に車を停め、別の山にしようかどうしようかと思案した末、山口市方面から駐車場にアクセスする道を通ればいいのだとわかり、9号線に戻り山口市内へ。こちらには雪は全くない。これだけ違うんだなぁ。
何のトラブルもなく二ツ堂登山口駐車場へ。
〇登山口まで
無事駐車場について安心したが・・・まさかの雨。天気予報は晴れだったが・・・車内で準備をしつつ待ってみたが、天候は回復する様子なし。仕方ないのでレインウエアとザックカバーをかけて出発することに。
しばらくは舗装路を歩く。谷あいの段々畑と民家を抜けると植林の中を歩く。20分ほどで登山口に到着する。
〇主尾根分岐へ
登山口のコンクリート階段を上ると本格的に登山道になる。露岩と木の根の階段を上っていく。自然の道に加えて程よく整備されて登りやすい。地図上では尾根道をまっすぐ登る道だが、実際には長いつづら折れになっており、最初だけ急で、後は比較的緩やかな道が続く。無数に直登する道が分岐するが、そちらは使わず、緩やかなコースを歩くことにする。小気味良く歩ける快適な道だ。
登るにつれて少しずつ雪が増えていく。はじめは道の脇に積もっていただけだったが、道のほうまで雪になってくる。踏まれた雪はシャーベット状だ。学生時代、雪のグランドをスパイクシューズを履いて駆け回っていたころの記憶がよみがえる…が、今回はきちんと準備をしてきた。「ヒートボアインソール」なるもので、水分で発熱するインソールらしい。これが実にいい仕事をしてくれた。足の横は確かに冷たいのだが、足の裏はポカポカで全く苦痛がない。指先がかじかむということも全くなく、快適に歩くことができた。
途中の展望ポイントを過ぎると、右側に錦鶏の滝ルートが分岐する。目立たないので看板がなければスルーしていただろう。ここはまっすぐ進む。この先少しずつ足元はシャーベットから雪道になっていく。
空はすっかり晴れており、雨は上がったようだ。しかし登山道は木々に積もった雪が解けて雨状態。
〇山頂へ
視界が開けると主尾根分岐に到着する。雪は20㎝くらい積もっているだろうか。新設を踏むとググッと心地よい音がする。ここからは山頂を目指して階段を上っていく。ここまでくると雪は解けてないのでシャーベットよりは歩きやすい。左手に視界が開けてくる。下界を隠すように雲海が広がり、その上には青空が広がる。ほどなく山頂に到着する。
〇山頂&山メシ
山頂は360度パノラマビュー西鳳翩山や帰りに通るショウゲン山がよく見える。南のほうからはガスがせりあがってきておりなかなか迫力のある風景を楽しませてくれる。
今日は10㎞コースに加え、駐車場までのアクセスに時間をロスしたので、のんびりはそこそこに、昼食の準備をする。
今日はチゲ雑炊だ。フリーズドライのチゲスープに下茹で済みの白菜とシイタケ、そして今日のメインの猪肉を投入し、追いコチュジャンでチゲ鍋の出来上がり。なんといっても猪肉の脂身のシャクシャク歯ごたえと甘くコク深い味わいがたまらない。1/3ほど食べて、ご飯を投入して熱々の雑炊、超簡単に作ったのにこのうまさはたまらない。
〇ショウゲン山へ
下山は主尾根を通ることにする。登ってきた主尾根分岐から先、ショウゲン山方面には1名分の足跡しかない。今日は十数名の方たちとすれ違ったが、おそらくほとんどの方が二ツ堂か金鶏の滝コースを行かれているのだろう。
雪道のアップダウンを繰り返して50分ほどでショウゲン山分岐に着く。ショウゲン山へは足跡はないが、すぐ近くなので行ってみた。
〇萩往還
ショウゲン山から元の道に戻り階段を下る。この辺りもしっかりと雪に覆われている。20分ほど下ると萩往還に合流する。石畳のひっそりとした道だ。雪解けのしずくを浴びながら下り車道を渡り、再び萩往還を進む。何も知らずに歩けばただの道だが、この道を幕末の志士たちが行き来していたことを思うと感慨深い。
キンチヂミの清水、一貫石、一里塚跡を過ぎ、六軒茶屋へ。藩主が座ったであろうところに腰を下ろし「茶を持てい」とやってみる。ここからの下り道は結構急なつづら折れ道、これを駕籠をかいて登っていたのかと思うととても「茶を持てい」なんて言えないな。
これを下ると錦鶏の滝ルートの駐車場に着く。その後は二ツ堂登山口の駐車場まで車道を下る。
さて今日は12月25日のクリスマス。職場で「クリスマスなのに山に行くんですか？」と聞かれたが、子供たちも大きくなるとクリスマスと言ってもプレゼントをネットでポチリ、ケーキ代を置いていけばいいだけなので暇なものだ。
そうそう、今日10㎞コースを選んだのは、ケーキを食べたうえ、ビールを飲みながら柿ピーを食べすぎ、罪悪感に駆られたからでもある。
※オープニング
dova-s.jp/bgm/...
wind of tomorrow
written by のる
※イントロ
dova-s.jp/bgm/...
Dance Of Solitude
written by MFP【Marron Fields Production】
※マップ
dova-s.jp/bgm/...
街角
written by table_1
※登山道
dova-s.jp/bgm/...
Sun goes down
written by t12ya
※山メシ
dova-s.jp/bgm/...
東京ローファイポップ
written by NEKOZOU
※下山
dova-s.jp/bgm/...
陽だまりの休日
written by 田中芳典
※エンディング
dova-s.jp/bgm/...
綾風
written by のる
0:00
1:37　マップ
2:36　登山開始
4:44　山頂
5:13　山メシ
7:30　下山路
8:16　萩往還