猿島は横須賀の沖、東京湾に浮かぶ無人島で、明治初期には東京湾要塞を構成する砲台として猿島砲台が建設され、島全体が要塞となり、終戦までは立ち入り禁止となっていました。
戦後はアメリカにより接収されていたものの、渡船が運航され海水浴場が開かれました。一時再び立ち入り禁止となりますが、横須賀市が国から猿島の無償譲与を受け、猿島公園として整備して現在は飲食店が並び、バーベキューや海水浴、釣りなども楽しむことができます。
何よりも、明治初期に建設された砲台跡や弾薬庫、兵舎、トンネルなどの関連施設が当時に近い状態で保存されていて、そしてそれらが自然と調和する姿は独特な雰囲気となっています。
今回は猿島砲台の遺構をめぐりながら、その歴史をたどっていきます。
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