三重県近鉄急行停車駅完全制覇の旅： • 三重県近鉄急行停車駅完全制覇の旅
津市は平成１８年の平成の大合併において、周辺の市町村を次々と合併し、多少の人口と引き換えにとてつもない面積と獲得した市ですが、その合併において吸収された一番大きな自治体がこの久居駅を中心とする「久居市」です。
この久居は1669年に津藩第2代藩主の藤堂高次公が隠居する際に、長男・高久公を津藩第3代藩主とし、次男高通公には5万石を分領して久居藩を支藩を立てたことが始まりです。
1871年の廃藩置県により、久居藩は久居県となり、1876年に合併して現在の三重県が誕生した後、1889年には市町村制が施行され久居町が誕生しました。
久居には動画で紹介した通り自衛隊の基地がありますが、これは明治期に三重県下に兵営がなかったことから、日露戦争後三重県議会で久居町に兵営を設置することが決まり、1908年に歩兵第51連隊約3,000人が久居の新兵舎に凱旋し、鉄道網が発展し、駅前は旅館や軍人関係の店が立ち並び、久居は太平洋戦争が終わる1945年まで三重県下にただ一つの軍都として賑わっており、その流れから現在の自衛隊の基地の場所として選ばれているということです。
戦後はベットタウンとして発展し、人口を着実に伸ばし続け、1970年に「三万市制特例法」が成立したことを受けて、同年8月に久居市となりました。
その後は平成の大合併により、久居市は新津市に吸収されましたが、平成27年度から始まった「久居駅周辺まちづくり事業」により、動画で見せたような立派な駅を構えるに至っています。
久居にはこのような長い歴史がありますが、我々は動画を撮っている際にはこの辺を全く調べずに回っているので、なぜ久居駅がこれほど整備されているのか、なぜ自衛隊基地があるのか全く分かっていません。
この態度について、たまにコメントで「三重県をバカにしている」などと指摘されることがありますが、我々はこのスタイルを崩す気はありません。
旅は現地に行って初めて感じ、疑問に思ったことを調べることで知識として定着すると思っているからです。
自分が知っていることを他人も当然知るべきであるといった態度や、自分と同じ感想を持たなければ「バカにしている」と認定することなどは、傲慢以外の何物でもないと思います。
そういう人には見ていただかなくて結構です。どうぞブラウザバックしてください。
（文責：あざる）
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