今月上旬、札幌市南区で行方不明になった4歳の男の子。川の中で無事救出されましたが、そこには1匹の警察犬の活躍がありました。
指導手・柴田涼音さん）
「あー緊張してる」
報道陣に囲まれ慣れない室内で落ち着かない様子を見せるのは、道警の警察犬「ノート・オブ・ドーケシソウ」。3歳のシェパードで通称はノートです。
「あ！いたいたいた！」
（男の子泣き声）
「あ～よかった」
今月10日午後4時前、札幌市南区で4歳の男の子の父親が子どもがいなくなったと近くの交番に駆け込みました。父親がトイレに入っている間に家を出てしまったということで、警察はヘリや警察犬を動員し捜索に当たりました。
永山友菜記者）
「警察犬が男の子の匂いをたどりこのあたりまで誘導したところ、すぐそばの川から男の子の泣き声が聞こえ、発見されたということです」
捜索に加わったノートは男の子の靴の匂いを嗅ぐと、川の方に向かって歩き出したということです。
道警本部刑事部鑑識課警察犬係・柴田涼音指導手）
「1400～1500弱メートルの距離を探して。男の子の匂いをとっていたのか、川のほうに執着してそっちのほうの匂いを嗅いでっていう行動が見られましたね」
捜索開始からおよそ2時間後。ノートの誘導により、澄川1条4丁目の精進川で男の子は無事発見されました。
そして、ノートに南警察署長から感謝状とご褒美のおやつが贈られました。緊張した様子のノートでしたが大好物の豚の骨をもらうと、夢中になってかぶりついていました。
おととし11月に道警直轄の警察犬となったノート。訓練を重ね去年4月から行方不明者の捜索を担当し、これまでに180件以上の現場に出動。失踪した子どもを見つけ出したのはこれで4回目です。
道警本部刑事部鑑識課警察犬係・柴田涼音指導手）
「全身ずぶ濡れで間一髪のところだったので、無事に見つかってよかったと思う。今後についても訓練を地道に重ねて、地域の方のためになるように頑張りたいと思います」
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