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#蔵王堂 #金峯山寺 #奈良吉野
金峯山寺ホームページより www.kinpusen.or.jp/about/
金峯山寺
吉野山から山上ヶ岳にかけての一帯は、古くから金の御岳(かねのみたけ)、金峯山(きんぷせん)と称され、古代から世に広く知られた聖域とされました。白鳳時代に役行者が金峯山の山頂にあたる山上ヶ岳で、一千日間の参籠修行された結果、金剛蔵王大権現を感得せられ、修験道のご本尊とされました。役行者は、そのお姿をヤマザクラの木に刻まれて、山上ヶ岳の頂上と山下にあたる吉野山にお祀りしたことが金峯山寺の開創と伝えられています。以来、金峯山寺は、皇族貴族から一般民衆に至るまでの数多の人々から崇敬をうけ、修験道の根本道場として大いに栄えることとなりました。明治初年の神仏分離廃仏毀釈の大法難によって、一時期、廃寺の憂き目を見たこともありましたが、篤い信仰に支えられ、仏寺に復興して、現在では金峯山修験本宗の総本山として全国の修験者・山伏が集う修験道の中心寺院となっています。
蔵王堂(本堂)国宝・世界遺産
金峯山寺の本堂である蔵王堂は、国宝であり、世界遺産の中核資産に登録されています。単層裳階付き入母屋造り檜皮葺きで、高さ34m、裳階の四方36mの豪壮な建造物です。木造古建築としては、東大寺大仏殿に次ぐ大きさを誇っています。
創建以来、幾たびも焼失と再建を繰り返し、現在の建物は、天正20(1592)年に再建なったものです。その内部には、我が国最大のお厨子があり、秘仏のご本尊金剛蔵王大権現の尊像3体がお祀りされているほか、多くの尊像が安置されています。
仁王門国宝・世界遺産
金峯山寺蔵王堂の北側の正門にあたる仁王門は、国宝であり、世界遺産の中核資産に登録されています。城郭を思わせる巨大な石垣の上に建つ重層入母屋造り本瓦葺きで、高さは20.3mあります。創建年代は不詳ですが、現在の建物の下層は南北朝期、上層は康正年間の建造と推定されており、金峯山寺に残る諸堂の中で最も古い建造物です。
下層の正面両脇に、阿形・吽形の2体の仁王像(重要文化財)を安置しています。両像は、御身丈5.3m程で、奈良東大寺南大門の仁王像に次ぐ巨像です。阿形は延元3(1338)年、吽形は延元4年の造立で、南都仏師の康成の手によるものです。
現在、この門の解体大修理事業が進められており、事業終了までの間、仁王像は奈良国立博物館に寄託されています。
南朝妙法殿
南朝妙法殿は、南朝の四帝と忠臣たちを祀り、第二次世界大戦の戦死者と有縁無縁(うえんむえん)の霊を合祀する三重塔として昭和33年(1958)に建立されました。
かつてここには、後醍醐天皇が行在所とした実城寺がありました。南朝妙法殿には旧実城寺の本尊と伝えられる、奈良県指定文化財の木造釈迦如来坐像が安置されています。また、毎年10月15日に後醍醐天皇御聖忌法要が営まれます。
四本桜
四本桜は蔵王堂の境内、石の柵の中に桜が四本植えられている場所で、「大塔宮(だいとうのみや)御陣地」と刻まれた石柱が建っています。
元弘3年(1333)大塔宮護良親王(だいとうのみやもりながしんのう)が鎌倉幕府勢に攻められて、吉野落城を覚悟して最期の酒宴をされた所です。その際の陣幕の柱跡に植え続けられているのが、この桜です。