スピードスプレイヤーとドローンEAVISION EA-30XP（30Lタンク容量）の散布比較です。どちらも長所短所がありますが、比較の参考にしてください。
（ポイント）
1．スピードスプレイヤー（SS）の場合は、散布時間は10aあたり25分程度程度。動噴による手がけ散布より格段に速いスピードを実現し、十分な薬液量で、樹冠内部、葉裏への薬剤付着に優れている。ただし、樹冠上部、特にドローンよりも上にある部分への薬剤付着は良くなく、カイガラムシ類などの発生を招くことがある。また薬剤の飛散が激しく、状況によっては薬剤の大半が園地外に飛散していると思えることもある。通常50m程度のドリフトが想定されている。
※SS散布時間は、こちらより引用
（宮崎県）ドローンによる温州ミカン黒点病防除に対する散布特性
www.pref.miyazaki.lg.jp/docum...
2．ドローンの場合、散布時間は10aあたり5分程度。スピードスプレイヤーよりも少ない水量で散布するが、アトマイザー付きのドローンであれば、液滴サイズはスピードスプレイヤーの半分以下の大きさで散布できるため、薬剤の付着性は遜色ないレベルである。ただし、樹冠が大きい場合や、樹が込み入っている場合の樹冠内部や葉裏への付着には劣るため、基本的には浸透移行性の優れた農薬が選択される。風の強い日は、やはりドリフトの心配や、狙ったところに散布できない場合がある。スピードスプレイヤー（SS）が走られない狭い圃場、植栽間隔が密集している圃場、また段々畑などにも対応できるメリットがある。EAVISIONのEA-30XPの場合は、急傾斜、段々畑でも地形を認識し自動操縦にて散布できる。
（参考）
【サンビオティック公式ブログ】果樹用ドローンの検討と導入について！
sunbiotic.com/blog/22801.html
▶果樹農家にとって、機種・業者選定で考えるべき事（概要）
①機体が大きいこと。
②自動操縦の機能が優れていること。
③バッテリーの機能が高いこと。
④メンテナンスが楽であること。
⑤夜間飛行できること。
⑥フォローやアフターメンテナンスの体制
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