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「古典文法」の最終回です。「新しい動詞を作ると、日本語の潮流に気づく」「すべてが五段になる」「ら抜き言葉も”バズる”も、歴史と整合的」など、古文と現代語のつながりや日本語の大きな流れについて語ります。
【高田先生のnoteとX(Twitter)】
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【目次】
00:00 合理化が見れる「ら抜き言葉」
09:05 いろんな方言で五段化オジサンがいる
17:03 新しい動詞を作ると、日本語の潮流に気づく
28:10 すべてが五段になる
30:22 高田先生が言葉に興味を持った原点
39:14 「ら抜き言葉」は大きな変化に乗っている
42:36 中世に消えたはずの古文表現
47:32 現代語とのつながりが古文の苦手をなくす
【高田先生のおすすめ書籍】
重要事項や憶え方が要領よく解説されている参考書は沢山あると思いますが、「個々の事項がどう繋がるのか」や「なぜそうなっているのか」について、より学びを深めたい方のための文献を紹介します。手に取りやすい文庫・新書を中心に選びました。
大野晋(1998)『古典文法質問箱』(角川ソフィア文庫)KADOKAWA.
amzn.to/47LY8lv
古典文法の幅広い疑問に対して、用例に基づく分かりやすい説明がなされた良書。文法以外に、表記や音韻に関する話も出てくる。平易な語り口の文章で、高校生にも読みやすいと思われる。
小田勝(2020)『古代日本語文法』(ちくま学芸文庫)筑摩書房.
amzn.to/3QXuMuG
中古(平安時代)の和文を中心とする古代日本語の文法についての概説書。従来の概説書とは構成・視点が大きく異なり、現代語の文法の枠組みによって古典文法の体系的な記述が行われた意欲的な一冊。
松尾聰(2019)『改訂増補 古文解釈のための国文法入門』(ちくま学芸文庫)筑摩書房.
amzn.to/3KTELwX
古典文法の優れた解説として定評のあった参考書の改訂版。助詞・助動詞・敬語などの意味が、豊富な用例に基づいて記述されている。文学者ならではの、それぞれの語が用いられた文脈に対する丹念な検討が特徴。
沖森卓也(2017)『日本語全史』(ちくま新書)筑摩書房.
amzn.to/3OSYmyP
古代から近代に至る日本語の史的変遷の全貌がコンパクトにまとめられた一冊。時代ごとに、総説・文字表記・音韻・語彙・文法の五項目について、特徴が説明されている。
高山善行・青木博史 編(2010)『ガイドブック日本語文法史』ひつじ書房.
amzn.to/44rmIp1
日本語文法史の基本事項について、「ヴォイス」「アスペクト・テンス」「モダリティ」などのテーマごとに解説された教科書。
この他に、高校の古文の授業で使われる文法書を傍らに置いて、動画を観ていただくと、理解の助けになると思います。お手元にある文法書で結構ですが、持っていない方のために、次のものを紹介しておきます。一般にも購入可能で、内容も分かりやすくまとめられています。
井島正博・伊藤博美・仲島ひとみ(2012)『詳説古典文法』筑摩書房.
amzn.to/3KWJdLA
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慶應義塾大学理工学部卒。専門は情報工学。WEBにコンテンツを作り散らかすことで生計を立てている。現在の主な収入源は「アカデミックに人の悪口を書くnote有料マガジン」。
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【水野太貴プロフィール】
名古屋大学文学部卒。専門は言語学。
某大手出版社で編集者として勤務。言語学の知識が本業に活きてるかと思いきや、そうでもない。
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