指摘していた問題点は、スウェーデンに住む友人（日本人）からも何度か聞かされていた現地の事情と共通するところがあります。 　もともとスウェーデンでは一戸建てが少ないうえ住宅の耐用年数が日本とは比較にならないほど長いこともあり、住宅の新規着工数そのものが非常に少ないことから、北欧では現場の職人の数も少なく賃金も非常に高くて手配に四苦八苦するそうです。ましてスキルの高い職人もまれで自己主張が強い人ばかり、施主に無断で図面にない「独自のアイデア」を現場で盛り込んで、後から施主に得意顔をすることも珍しくないそうです。 　加えて厳寒期が長いので、住宅に限らずあらゆる土木・建築工事は短い夏のうちに済ませる必要があるため、工場内でやれる作業は最大限やってしまい、屋外ではちゃっちゃと手早く済まられることから木組みのパネル工法が発達したのでしょう。

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