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双極性障害(躁うつ病)では、躁状態で特にトラブルや浪費などの社会的な影響が出やすく注意が必要です。その前段階「軽躁」で何とか止めたいところですが、無意識では難しく意識的な対策が必要です。
ご質問「躁状態の悪化を防ぐには?」について、精神科医が7分で回答しています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 kokoro-kichijoji.com
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「躁状態の悪化を防ぐには」
双極性障害(躁うつ病)の理解
双極性障害は、うつとその逆の躁を周期的に繰り返す精神疾患です。うつ病とは異なる脳の不調のメカニズムが存在し、脳の状態を整える気分安定薬による継続的な治療と再発予防が必要です。
躁状態とその危険性
躁状態では、全能感に満ちて頭の回転や活動が増加します。一見爽快感がありますが、ストレスに過敏になり対人トラブルのリスクが高まります。また、衝動的な投資や浪費による長期的な経済的影響も懸念されます。
軽躁状態の重要性
軽躁状態は躁状態の前段階で、トラブルに至りにくい状態です。この段階で対策を講じ、安定を図ることが理想的ですが、無意識のうちに躁状態に移行してしまうことがあります。
躁状態の悪化を防ぐ対策
1. 治療を継続する
軽躁や躁の状態では治療が中断しやすくなります。不快感が少なく、治ったような錯覚に陥りやすいためです。しかし、治療を中断すると躁状態が悪化する可能性が高まります。継続的な治療により、状態に合わせた薬の調整が可能となり、改善につながることがあります。
2. 活動を減らす
躁状態では活動が自然と増えてしまいがちです。意識的に活動を抑制することが重要です。また、睡眠を十分に確保し、生活リズムを整えることも大切です。
3. 刺激を減らす
躁状態では刺激を求める傾向が強まりますが、これが症状の悪化を招きます。以下の刺激は特に避けるべきです:
- 音や刺激の大きな場所
- アルコールやカフェインなどの刺激物質
- ギャンブルや投機的な行動
まとめ
双極性障害の躁状態は、様々なトラブルや金銭的リスクをもたらす可能性があります。悪化を防ぐためには、以下の点に注意が必要です:
1. 治療を継続し、中断しないこと
2. 意識的に活動を減らすこと
3. 刺激を避け、リラックスする時間を増やすこと
これらの対策は、躁や軽躁になる前から意識し、実践することが重要です。症状の改善と安定した生活のために、医療専門家と相談しながら、継続的な取り組みが求められます。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
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【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。