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開幕まで300日を切った今、解決するべき問題は山積みです。その中でも問題視されているのが "万博の華" とも呼ばれる海外パビリオンの建設遅れです。
万博協会は「開幕後の工事は認めない」との認識を示すなど各国に建設を急ぐように求めています。
そんな中25日、来年の大阪・関西万博に参加予定の国や地域が集まる国際会議が奈良市で始まりました。
万博協会の石毛事務総長はーーーーーーー
「大阪関西万博は我々がいのち輝く未来の社会デザインを実現するために一同に介し、地球規模の課題解決を目指す絶好の機会となります」
今回の会議では各国に対し会期中、日本に滞在する外国人スタッフの生活支援やパビリオンの運営に関する相談窓口も設置されました。
<パビリオン建設着工済み>
■イギリス担当者
パビリオン建設はどこまで進んでいる?
「今の段階で順調に進んでいますが、時間が短いのでちょっと大きい問題があれば余裕があまりないので、順調に進まなければならない」
■カナダ担当者
パビリオン建設はどこまで進んでいる?
「皆さんと同じ懸念を抱いていると思います。時間、予算は十分ではありません」
<パビリオン建設未着工>
■ポーランド
建設業者は見つかった?
「つい最近契約を結んだ」
■ポルトガル
「8月中には建設を開始し、10月末までにパビリオンを完成させる予定。」
朝日放送の取材で新たに4ヵ国(ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、セルビア)について建設業者が決まったことが分かりました。
各国が独自で設計・建設するタイプAは当初の予定では約60ヵ国でした。しかし資材や人件費の高騰、さらに施工業者が決まらない等の事情で約50ヵ国に減ってしまいました。
そして、この約50ヵ国のうち11ヵ国はまだ施工業者すら決まっていません。(万博協会19日時点)
万博協会としては、開幕までに完成できない国は早期敷地を返還するよう求めていくということです。そして、その空き地の活用策として人工芝の休憩所や食事の場所として活用していこうという話が出ているということです。
25日万博会場の夢洲で行われていたのは、期間中に南海トラフ地震が発生した場合を想定した災害対策訓練です。
夢洲は周りが海に囲まれた人工島のため、橋やトンネルが通行止めになれば多くの来場者が孤立状態になるおそれがあり、ヘリを使った救助活動がカギを握ります。
(吉村知事)「万博期間中に南海トラフ巨大地震のような災害が起きたときでも、空からでも人命救助ができるように万全を尽くしていきたい」