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特別保存刀剣
太刀 雲次
長さ 2尺0寸7分
Tokubetsu Hozon Touken
Tachi Unhi
length 63,0m
雲次は備前鵜飼派の刀工で備前宇甘に住んで、鎌倉後期から南北朝期にかけて繁栄した刀工群である。鵜飼派の刀工は雲の字を冠することから雲類とも称され、雲生、雲次、雲重などの刀工が活躍した。この頃の備前には長船派や畠田派など互の目丁子に乱れ映りを得意とした刀工群が多いが雲類の作風は山城の来派を思わせるものや備中青江派の作域を示すのが特長である。
雲次は雲生の子で鎌倉後期から南北朝初期に活躍した刀工である。父雲生に比べると刃中は賑やかな傾向があり、この雲類の映りは特長的で、指で押したような特徴的な映りをみせ、青江の映りと共通点がある。
本作もその特徴的な映りが顕著に出ており、刃文も直刃調だが互の目を交え、刃中賑やかで、地鉄も健全で出来が良い。
雲類は比較的に在銘の作品が少なく、無銘の極めは見ることがあるが、本作のように中心調子がよく、銘もしっかりとして、地鉄や刃の状態がこれほど健全で出来がよいものは珍しい。
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