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【 note : note.com/yaguchihappy 】
遺伝子頻度について講義します。
●集団がもつ遺伝子の集合全体を遺伝子プールといい、遺伝子プールにおけるそれぞれの対立遺伝子の割合を遺伝子頻度という。
●遺伝子頻度とは、遺伝子Aとaが多数あった場合に、遺伝子全体のうち、Aやaがどの程度の割合で存在しているかを示す値である。
●優性遺伝子Aの遺伝子頻度をp、劣性遺伝子aの遺伝子頻度をqとして、p、qを求める問題は2パターンある。
①各遺伝子型(AA、Aa、aaの各個体数)の存在比がすべてわかっていて、ただ遺伝子の数を数える問題(このような問題は動画のように、遺伝子数を数えて解く)
②ハーディー・ワインベルグの法則が成り立つ集団において、存在する表現型の比率だけが示されていて、劣性[潜性]形質の個体から劣性遺伝子の遺伝子頻度を出す問題(劣性形質を持つ個体の存在する頻度はqの二乗と考える。これは、遺伝子プールからaを同時に2つ引き抜くことと同じ。つまり頻度qで存在するaというボールを2回連続で引くことと同じ)。
問題:ある集団において、遺伝子Aとaを考える。その集団内には、遺伝子型AAの個体が49匹、Aaの個体が1匹存在する。Aとaの遺伝子頻度をそれぞれ求めよ。
答え:Aの遺伝子頻度0.99(遺伝子100個中99個がA)、aの遺伝子頻度0.01(遺伝子100個中1個がa)
①のタイプの問題である。ただ遺伝子の数を数えれば解ける。
問題(発展):ハーディー・ワインベルグの法則が成り立つ集団を仮定する。遺伝子aの遺伝子頻度が0.2のとき、遺伝子型aaの個体は、この集団100個体のうち何個体いると推定されるか。
答え:遺伝子aの頻度が0.2なので、遺伝子型aaの個体の存在頻度は0.2×0.2=0.04 したがって100個体中4個体
問題(発展):ハーディー・ワインベルグの法則が成り立つ集団を仮定する。遺伝子Aはaに対して優性である。遺伝子型aaの個体がこの集団100個体中4個体存在するとき、遺伝子aの遺伝子頻度qを答えよ。
答え:0.2
②のタイプの問題。ハーディー・ワインベルグの法則が成り立つ集団では、劣性[潜性]形質の個体の頻度がqの二乗になっていることを利用する。
劣性形質の個体が100個体中4個体ということは、劣性形質の個体の頻度は
4÷100=0.04
ハーディー・ワインベルグの法則が成り立つ集団では、劣性[潜性]形質の個体の頻度がqの二乗になっているから、
qの二乗=0.04
q=0.2
問題(発展):上の集団で、遺伝子Aの頻度pおよび遺伝子型Aaの頻度を答えよ。
答え:
p=1-q=0.8
くじにはずれと当たりしかなければ、はずれくじを引く確率が0.2だったら、当たりくじを引く確率は0.8。同じように、遺伝子プールにはAかaしかないのだから、aの頻度が0.2なら、1から0.2を引けばAの頻度が求まる。
Aaの頻度は
2pq=0.32
ハーディー・ワインベルグの法則が成り立つ集団では、AAの頻度はpの二乗、Aaの頻度は2pq、aaの頻度はqの二乗である)。
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