鉈（なた）／Billhooks
日野浦刃物工房／Hinoura Knife Works
【鉈/なた】
1661年、会津から燕三条に鉈の製法が伝えられます。第二次世界大戦後の建設ラッシュでその製造は最盛期を迎えますが、チェーンソーの登場や安価な木材の輸入を背景に、生産量は減少します。結果、多くの工場が工業化を進め、早く、安く、大量に作ることで生き残りを図りました。しかし燕三条にはいまも、伝統的な手作業にこだわり続ける職人親子がいます。
日野浦刃物工房の父、司はすべての工程を手作業にこだわり、機能美と造形美を兼ね備えた「司作」ブランドが主にアウトドア用として海外から高い評価を得ています。一方、息子の睦による「味方屋作」ブランドは手作業を中心としながらも一定の量産に対応し、実用的で林業関係者に支持されています。同じ工房でともに製作に励む親子ながら、刃物作りの考え方は違います。しかしより良いものを求める誇りは両者ともに変わりありません。
日野浦刃物工房／Hinoura Knife Works
二枚目親子がつくるイケメン刃物
1905年創業。先代から引き継ぐ鉈鍛冶にとどまらず、三代目の日野浦司が独学で身に付けた冶金学をもとに、和包丁や和式ナイフなども手掛ける。自由鍛造のため国外から独自の刃物製作の依頼も寄せられ、現在は四代目の睦とともに工房を営む。2012年には司が伝統工芸士の認定を受けた。さらに、新潟県 三条地域振興局が認める「にいがた県央マイスター」にも認定されている
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住所：三条市塚野目1-9-15
TEL：0256-38-0051
URL：www.ginzado.ne.jp/~avec/hinoura/
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主催・運営：「燕三条 工場の祭典」実行委員会
共催：公益財団法人燕三条地場産業振興センター、三条市、燕市
全体監修：method
アートディレクション・デザイン：SPREAD
撮影：神宮巨樹、古平和弘