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うつ病で休職しつつ治療を続けると不安や落ち込みは改善する一方で、その後意欲が出ないことが続き活動が増えないことがあります。意欲低下から活動がしにくいため、「リワークプログラム」も含め、活動の枠組みを決めて、シンプルに活動に専念できる体制にすることが一つの対策です。
ご質問「うつ病です。治療しても活動量が増えません」について、精神科医が7分で回答しています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 kokoro-kichijoji.com
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↓↓内容の詳細は下記になります。
うつ病の基本
うつ病は脳の不調により、落ち込みなどのうつ症状が続く状態です。脳内物質セロトニンの不足などが主な背景とされます。治療の3本柱は休養、薬物療法、精神療法です。
治療法の詳細
1. 休養:ストレスから離れて頭を休ませる。働いている方は主に休職で対応。
2. 薬物療法:抗うつ薬SSRIを使用し、減少したセロトニンを元に戻す。必要に応じて睡眠薬などの補助薬を併用。
3. 精神療法:主にストレスへの対処法の見直しを行う。重症の場合は福祉の活用も含む。
うつ病の経過と課題
うつ病は急性期、回復期、再発予防期の3段階を経ます。休職した場合は前期(休養期)、中期(リハビリ期)、後期(復帰準備期)に分けられます。
中期での活動量増加がしばしば課題となります。休養がうまくいき症状が改善しても、その後なかなか活動量が増えない場合があります。
活動量を増やすための方策
行動活性化とその限界
活動を増やす「行動活性化」が有効とされますが、うつ病の場合、動く意欲がわかないため、最初の一歩を踏み出しにくいのが現実です。
動くための枠組み作り
自発的な行動が難しい場合、活動する枠組みを決めて、動くことだけに専念する方法があります。例えば:
- 1日2回散歩する
- 同じ時間にスポーツクラブに行って運動する
- リワークプログラムに参加する
リワークプログラムについて
リワークプログラムとは、定期的に通所してグループで活動するリハビリプログラムです。
リワークプログラムの効果
1. 活動量の増加
2. ストレス対処法の獲得
3. グループでの振り返りや内省の獲得
リワークプログラムの留意点
- 拘束時間が長くなる
- 一定の費用がかかる(ただし保険適用)
- 対人交流の繰り返しが必要
リワークプログラムが有効な場合
- 活動量が増えにくい場合
- ストレス対処法に課題があり再発リスクが懸念される場合
- 他者との交流を通じて内省・発見が深まりやすい場合
まとめ
うつ病では、休養後も意欲低下が強く、活動が増えにくいことがあります。対策として活動を増やすことが重要ですが、その一歩を踏み出すのが難しいのが現実です。
枠組みを決めて活動を実践することに専念する方法があり、その一つとしてリワークプログラムがあります。定期的なグループ活動を通じて、活動量改善、ストレス対処法の獲得、内省の深化を図ることができます。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
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#うつ病 #リワーク #休職 #意欲低下 #精神科医
【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。