「大谷はデータを好む男。すなわちデータマニアだ。
　彼は試合ごとに必要なデータを集め、常に準備万端なんだ」
このように語ったのは、ドジャースのロバート・バンスコヨック打撃コーチ。
バンスコヨック打撃コーチがはじめて大谷選手のデータ活用術を目の当たりにしたのが、現地時間2月12日、春季キャンプ中でした。
屋外フリー打撃を行った大谷選手は、21スイング中10本がフェンス越えという驚異のパワーを発揮。そして練習後には、スマートフォンを見ながら2人で何やら言葉を交わしていました。バンスコヨック打撃コーチは、熱心にデータをチェックする大谷選手について、力を込めてこのように語っています。
「彼はあらゆるデータをとっていて、自分のバッティングを客観的に見ようとしている。間違いなく球界でトップクラスのバッターだ。何が彼をそういったバッターにしているのかをこれから、理解していきたい」
そう語るバンスコヨック打撃コーチは、2017年頃からMLBで脚光を浴びるようになった「フライボール革命」の第一人者だそうです。
「フライボール革命」というのは「ゴロを打つよりも打球に角度をつけて打ちあげるほうがヒットになる確率が上がる」という打撃理論のこと。
この新たな戦略はこれまでの野球の常識を覆し、多くのメジャーリーガーたちがホームランを量産していくこととなりました。
しかし驚くことに、彼自身はプロ野球選手としてプレーした経験が全くありません。
とはいえ、データに関してはプロ中のプロ。そんな彼が、大谷選手のことを「誰よりも自分の体のことを知っている」と太鼓判を押しているのだといいます。
今キャンプ中に大谷選手が参加した屋外でのフリー打撃は4度で、打撃練習はほぼ室内で行っていました。
バンスコヨック打撃コーチによると、大谷選手の室内打撃練習場でのルーティンは次の3つだそうです。
①置きティー
②前方から投げてもらうティーバッティング
③投手の映像を映し出しながら、その投球を再現することができる最新マシン「トラジェクトアーク」
そして、大谷選手が日々こなしているルーティンについてはこのように説明していました。
「自分自身の（スイングの）スピードや動きを数値で管理し、思い通りに動けているか確認している」
また大谷選手は、映像を見た首脳陣からのフィードバックをチェックしながら練習していたそうで、バンスコヨック打撃コーチは、そんな大谷選手の姿勢も高く評価しているのだといいます。
「彼は自分の過程が測定されるのを本当に大事にしている。だから彼はやること全てを測定しているんだ」
このように、大谷選手はトレーニングをする際に自身のデータを細かく記録し、それを確認するという作業を繰り返すことで、パフォーマンスアップに繋げているようです。
ということで今回の動画では、大谷選手がメジャー二刀流を成功させるために重要視してきた、データとの向き合い方について紐解いていきたいと思います。
大谷選手が実際に使用している最新機器についても詳しく紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください！
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