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多くの人が感じることがある「不安」と「不安障害」は、一見似ていますが、その症状の強さと生活等への影響の強さなどで、大きな違いがあります。
ご質問「不安障害と不安は違いますか?」について、精神科医が4.5分で説明しています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 kokoro-kichijoji.com
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↓↓内容の詳細は下記になります。
【不安障害と不安の違いについて】
今回は「不安障害と不安は違いますか?」というご質問について回答します。結論としては、主には程度の強さと生活への影響の強さが違うと言えます。
●不安とは
不安とは、将来のことや分からないことなどに対しての心配や恐れの気持ちのことです。多くの人が大なり小なり様々な物事に対して感じることがあります。人によって不安の感じやすさには差があり、生まれながらに不安が強い人・不安を感じやすい人もいます。
●不安障害とは
一方、不安障害とは、強い不安が生活にも影響する精神疾患のことです。症状の出方や場所などで細かく分類されます。引きこもりになるなど影響が強い場合もありますが、抗うつ薬などの治療で改善を期待できる面もあります。
【不安障害と不安の共通点と違い】
●共通点
不安障害と不安の主な症状はどちらも不安です。特に不安障害の中でも一般的な不安と「全般性不安障害」といった慢性的な比較的強めの不安は区別がつきにくい場合があります。また、いわゆる「あがり症」と対人的な不安「社会不安障害」も時に区別がつきにくいことがあります。
●主な違い
1. 不安の強さ
不安障害での不安の強さはかなり強烈で、強く混乱してしまうなど社会的な場面においても影響が実際に強く出ます。また、自覚的な不安のみならず、動悸や吐き気などの身体の不調もしばしば合併します。こうしたあまりの不安の強さから、不安が出そうな場面を回避することも一般の不安とは違う特徴です。
2. 独特な症状の合併
不安障害では、パニック障害で起こる「パニック発作」や強迫性障害の「確認行為」など、様々な独特な症状を合併することがあります。これらの症状もかなり強い影響を持ち、生活にも強く影響します。
3. 生活への強い影響
不安障害では症状が一般の不安よりもかなり強烈なため、社会生活全般に影響が出ます。不安な場面を回避することで生活範囲が縮小し、チャレンジできなくなったりします。重度になると外出も回避して引きこもりに至ることもあり、大きな影響を及ぼすことがあります。
【まとめ】
不安障害の主な症状は多くの人が体験する「不安」ですが、その強さや生活への影響の強さなど、一般の不安とは明確な違いが見られます。ただし、不安障害は抗うつ薬などの治療で改善する場合もあるため、気になる場合は早めの受診・治療が選択肢になります。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
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【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。